小学校から大学まで学生服の着用がルール

フィリピンでは幼稚園、小学校、そして高校の義務教育期間、そして大学でも学生服の着用が義務付けられています。
 
制服着用の一番の目的は生徒の安全の確保。
 
 

誰が見ても学校名がわかるので生徒が事故や事件に遭ったときでもすぐに学校を通して保護者に連絡ができる。
生徒にとっては学校に登校せずにどこかでさぼることもできません。
 
 

生徒の安全面では効果の高い学生服ですが制服は自分で購入しなければならず、それが原因で小学校に通えない子がいるのも事実。
 
小学生の制服の場合、ブラウスとスカート、またはズボン、そして靴をセットにして約2,000円も掛かります。
 
 

ブラウスやワイシャツは複数枚必要なため貧困家庭にとってフィリピンの制服制度は大きな負担となっています。

学校ごとに決まっているカラフルなスクールカラー

私立はもちろん公立の幼稚園、小学校、高校では、グリーン、ブルー、オレンジなど学校ごとにスクールカラーが決められています。
 
 
学校の制服もスクールカラーがモチーフにデザインされ、学校のロゴがプリントしてありますのでどこの学校の生徒かすぐにわかる。
 
 

一番特徴的なのが女の子のスカートのデザイン。
紺色などオーソドックスなカラーは少なく、暖色にチェック柄やストライプが施された個性的でかわいらしいデザイン。
 
 
女の子のブラウスや男の子のワイシャツは白色が多いですが、中には黄色のシャツを制服にしている小学校も。
 

フィリピンの学生服

小学校と高校では違う学生服の買い方

学生服はどのように購入するのでしょう。
 

生徒の親は新学期が始まる2週間ほど前に洋品店や学校で我が子の制服や生地を購入します。
子ども成長は早いので、制服は毎年新しいものを新調しなければなりません。
 

 
小学校と高校では制服の購入方法が異なります。
 
体格差の少ない小学生の場合は学校の校門前の洋品店や商店街の露店で自分のサイズに合った既製品を購入します。
露店には10校近くのデザインの異なる制服が並べられています。
 
 
体格差の出る高校生はオーダーメイド。
高校で制服の生地を購入し、近隣の仕立て屋さんで自分の体形に合わせ縫製してもらいます。
仕立て代は約800円。
 
 
大学では校内に仕立て屋さんが待機していて、生地を購入したらその場で仕立てを注文します。
女子大生はパンツかスカートのどちらかを選べる。
 

フィリピンの学生服

学生服を着用する意味は

日本では明治時代、当時の文部省が学生服の着用を義務付けました。
理由は学生が気持ちを引き締めて学業に励むため。
 
 
 
現在の日本の公立学校では中学と高校で制服が決まっていて、小学校と大学には制服がないのでしょうか。
疑問です。
 
 

フィリピンの学校で制服着用が義務付けられている理由は、生徒の安全性の観点から。
そしてもうひとつの理由は、同じ学校で学ぶ子どもたちの仲間意識の醸成です。
 
 

海外には日本とは異なるその国独自の文化や制度がたくさんあります。
 
 
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