国際NGO
NGOやNPOと聞くと何となくボランティアを無償でしている団体、と思っていませんか。
NGOは海外、NPOが国内で活動している団体、と考えている人もいるかもしれませんね。
 
 
NGOとNPOの違いをわかりやすく解説します。

日本にはNGOが100万団体も

広義の意味ではNGOは非政府組織のこと。
NGOは“Non Governmental Organizationの略。
 
政府以外の立場で活動している団体に対して国連が定めたためた組織名です。
 
 

国際協力を行っていなくても、政府機関でなければ企業も学校も宗教団体もみんなNGO。
活動が国内で行われていても海外に向けてのものでも。
 
 
ただこれだと大雑把すぎますね。
一般的に言われているのは、その中で国際貢献や社会奉仕活動を行っている団体のこと。
 
 
届が出されていないので正確には数は把握できませんが、日本には100万以上のNGOがあると言われています。
 
例えば大学のサークル仲間で途上国支援を目的に学校建設や環境保護活動に参加すれば立派なNGOです。
 
 
 
広義のNGO
すべての非政府組織
 
企業
学校法人
宗教法人
NPO団体
NGO団体
 
 
狭義のNGO
国際協力や社会貢献をしている団体、組織
 
個人で活動している場合はNGI(Non-Governmental Individual)と言います。

NPOは非営利団体

NGOの中で都道府県から許認可を受けている団体がNPOです。
 
NPOはNon Profit Organizationの略語で非営利組織。
営利を目的としていない組織に与えられる法人格です。
 
 
許認可を受けてNPOになる理由は、税制面の優遇や寄付が受けやすくなるなどの恩恵があるから。
 
税制の優遇がある代わりに都道府県または指定都市の認証を受け、10名以上の会員を集め、毎年収支報告などのレポートを提出することが義務付けられています。
 
 
 
NPOとして認められる17の非営利活動
保護
社会教育
まちづくり
学術
環境保全
災害救助
地域安全
人権擁護
国際協力
男女共同参画
子どもの健全育成
情報化社会発展
科学技術振興
経済活動活性化
職業能力開発
消費者保護
 
 
 
NPOと言うと日本国内で子どもやお年寄り、災害などで家をなくした弱者を支援する団体と考える方も多くいると思いますが、活動や支援する場所は国内でも海外でもかまいません。
 
あの有名な国境なき医師団もNPOです。

NPOの運営費用の50%は事業収入

NPOは利益を出してはいけない、理事やスタッフは収入を得てはいけないと誤解をしている人も多いですが、NPOでも年次で利益を出してかまいません。
 
また、スタッフの給料や理事の報酬も認められています。
 
 
NPO、NGOを問わず収益がなければ団体の運営はできません。
理事やスタッフがボランティアで無給で仕事をしている団体もありますが、運営には収入が必要。
 
 
主な収益は会員による会費、寄付金、国からの助成金、そして事業活動。
 
事業活動とはスタディーツアーの開催や物販収入です。
 
 
 

年間数千万円の収入があるNPOの場合、収入の内訳はおおよそ
事業収入が50%、
助成金や寄付金が30%、
会費が20%。
 
 
事業収入がどれだけNPO NGOの運営を支えているかがわかります。

JICAはNGOではない

日本で一番有名な国際協力団体と言えばJICAではないでしょうか。
 
JICAとは国際協力機構の略。
東南アジアの発展途上国ではJICAの存在は有名で、インフラ整備や災害時の救助活動が行われています。
 
JICAは外務省管轄の組織。
国の税金で運営されていますのでNGOではありません。
 
 
なぜ税金を使ってまで支援をするのか。
理由は支援の見返りがあるからです。
 
 
インフラを整備するには建設、車両、電力などさまざまな企業の協力が必要になります。
それを日本の企業で請け負えれば、日本の経済や産業発展に貢献します。
 
 
親日家が増えれば、現地で日本製品が売れたり、日本へ行きたいと考える人も多くなるかもしれません。
 
税金を使って国際援助をするからには、なんらかのメリットも必要になるのです。
 
 
 
日本国内ではあまりニュースになりませんが、NPO、NGO、そして個人を問わず、発展途上国では日本人による国際貢献活動が毎日行われています。
 
 
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