フィリピン セブの子供
フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

拓臣 皇學館大學 4年 

 

初めてセブでのソーシャルボランティアに参加しました。
 
きっかけは、以前から海外ボランティアに興味があったこと、4月から小学校教諭になることをひとつの区切りに、海外の子供たちの様子や教育を見てみたいと思ったからです。
 
 

僕にとってフィリピン セブとは、「海がとてもきれい」といった観光地のイメージと、「スラム街やゴミ山」など危険な場所といったイメージです。
 
そして、スラムやゴミ山で暮らす人々、子供たちは「可哀想だ」と思っていました。

 

特に可哀想のイメージはテレビなどのメディアを通して感じたものです。
 
 
でも実際に現地に足を運び、子供たちと触れ合い、視察することでそのイメージは大きく変わりました。
 
 
確かにゴミ山やスラムは決してきれいだと言える場所ではなく足場も悪く臭いもきつい。
でも、そこには子供たちの幸せそうな笑顔が溢れかえっていました。

 
 
 
山岳地帯に行った時、1人の男の子に「夢は何?」と問うと、学校の方を指さし、「あの学校の先生になりたい」と言われました。
 
日本と比べれば、決して豊かな生活ではない。
それでも子供たちは夢や希望を持って、とびっきりの笑顔で強く強く毎日を過ごしている。
 
 
今まで「可哀想だ」と思っていたのに、どこか少し「羨ましい」といった感情もありました。同時に「幸せってなんだろう」と考えました。

 
 
 
僕は普通に学校に通い、友達がいて、衣服があって、お金があって…どこか意識もしないうちに“今”を当たり前だと感じていたような気がします。
 
その当たり前のように過ごしていた毎日がとても幸せだったことに、セブの子供たちが気づかせてくれました。
 
 
家族と過ごせること、食べ物があること。
小さなことにも感謝する大切さを改めて感じることができました。
 
 
 

日本人の多くがイメージするフィリピン セブの観光地。僕も2つのイメージがあったと言っても、ほとんどが「海がとてもきれい」といったようなイメージです。
 
でもそれはフィリピン セブのほんの一部にすぎず、本当はスラムやゴミ山が点在している。そんな真実を知れたのも、グローリアセブでのボランティアに参加したからです。

 
 
もっと多くのことを知りたいと思ったし、またここへ来たいとも感じました。
 
ここで過ごした時間、子供たちが見せてくれた笑顔。全てが僕にとってかけがえのない大切なものです。
 
ここでの学びを多くの人に伝えていこうと思います。
 
2017年3月9日~15日