フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
有希 龍谷大学 3年
山岳地域の貧困地区を訪問したときの子どもたちへの第一印象は、すごく元気だと感じた。
その第一印象は最終日まで変わらなかった。
セブに行く前までは怖がられるのではないか、受け入れてくれないのではないかと心配していたが、その不安が着いた瞬間払拭された。
誰もが人懐っこくて、子どもたちの笑顔に逆に元気をもらった。
海沿いのスラムエリアは衝撃が大きく、足場が不安定であったため生活が心配になった。
水が近くにあったほうが住みやすいとは聞いていたが、雨が降ったら浸水してしまう話を聞いたり、実際に家を見たりして、衛生面も心配になった。
青空教室に参加した時、みんな素敵な夢をもっていて将来を考える姿が輝いていた。
また、自分のシンボルを絵で表す時間には星や月を書く子どもがいて、その理由が、自分が家族を明るくするからと言っていて家族思いな部分が伝わった。
家庭訪問では生きるために必死になっていることが分かった。
母親一人で子ども5人を育てている家庭を訪問した時は、母親の強さを感じた。
ごみ山は1週間の中で一番衝撃で考えることが多くあった。
車を降りてすぐ異臭とハエの量に驚きをかくせなかった。
でも、そこで生活している人たちは当たり前のような顔をして生活をしていたことにも驚いた。
そんな中でもアクティビティをすればみんな笑顔で楽しんでいて、素晴らしいと感じた。
小学校訪問では英語をしゃべれる子や、ありがとうを言える子が多いと感じ、やはり教育を受けることは大切なんだと実感した。
1週間のセブのボランティアを通してフィリピン人の与えられた環境の中で幸せをつくり上げる力に感心した。
日本人は与えられている環境が恵まれているのにもかかわらず、学校に行きたくない、働きたくない、ということをよく口にする。
選択肢が多いことは恵まれているのであり、それを有効活用しなければ宝のもちぐされである。
逆に選択肢が多すぎるからこそ、何が幸せなのか分からなくなるのかもしれない。
私たちが今から考え方を変えるならば、今ある環境を最大限に利用し、そこに幸せを見出すことをするべきだと思う。
フィリピン人は将来よりも今を生きているため、人生を楽しむ方法を日本人よりも良く知っているイメージだ。
日本人も見習って今を生きるべきだ。
将来のことは今の行動で変えられる可能性は大いにある。
この1週間のセブのボランティアでフィリピン人から学んだことを実践していきたい。
また、そもそも貧困層が生まれた歴史的背景をもっと勉強していこうと感じた。
2017年8月17日~23日