フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

優実 早稲田大学
 
今回の活動を通して考えたことが、二つある。
一つ目は、セブのスラム街に住む子供たちは幸せを見つけることが上手だということだ。
 
ボランティアとしてきた初対面の私たちにさえ、会うといつも喜んでくれたし、袋に入ったソーセージでさえ喜んでもらっていた。
また、経済的には貧しくても今の生活に満足していると、インタビューのときにこたえていて、心が豊かなことがよく分かった。
 
 
二つ目は自分の無力さだ。
スラムの子供たちの状況を実際に見て、そして少しでも助けになりたいと思ってこの活動に参加したけれど、食糧配給などを通して私たちがやったことは今の生活の現状維持であって、子供たちの環境を変えなければ生活はよくならないと思った。
 
 
子供たちは今の生活に満足しているといっているけれど、その子供たちの寿命を縮めているのは不衛生な環境にあることを学んだ。
 
せめて私たちが食事配給するときに、一緒に除菌ウエットティッシュを配って手をきれいにしてもらったり、食べる前には石鹸で手を洗うことを指導したりする必要があるのではないかと感じた。
 
また、袋に入ったウィンナーやジュースをセブ島の子供たちはよく食べるのかもしれないけれど、私だったらあまりうれしくないので心が痛んだ。
 
 
しかしそれでも喜んでいる子供たちを見て、私たちの活動は子供に楽しみを与え、日々の生活をさらに彩ることに貢献しているという意味でやりがいを感じた。
 
 
当たり前のことに感謝しながら生活する子供たちを見て様々なことを考えた。
そしてこの一週間のボランティア経験は私の中で確実に糧になっている。
 

今回関わったすべての人々に感謝の気持ちでいっぱいです。

 
 
 

2018年8月23日~29日