何も知らなかった自分に気づいたセブ島の一週間ボランティア

フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

桃子 長崎大学
 
ボランティアに参加する前は日本に暮らしている自分はとても幸せで、フィリピンのような発展途上国の貧困地域に生まれた人たちは貧しくてかわいそうな存在だと決めつけていました。
 

しかし、セブ島での一週間を経験して自分は何も知らなかったと気づかされました。
 
 
 

一日目のボランティアは山岳地域のスラム訪問と水辺のスラムでの食事配給を行い、どちらのスラムでも子供たちが走り回り、笑い声が飛び交っていました。
 

とても貧困とは思えないほど明るい環境があり、自分が日本で感じる幸せ以上のものを子供たちから感じることができました。
 

ただ、食事配給で子どもたちが嬉しそうに器を手に持ち列を作っているにもかかわらず、最後には足りなくなってしまったのをみてどうすることもできない自分は無力だと感じました。
 
 

二日目は引き続きスラム訪問と家庭訪問、青空教室を体験しました。

スラムの子供たちはやっぱり元気いっぱいで子供たちのほうから「what’s your name?」「how old are you?」と質問してくれて、名前を呼ばれるたびに嬉しい気持ちになりました。
 
 

家庭訪問では日本とは違うフィリピンの文化を多く知ることができました。
特に家族愛をフィリピンの多くの家庭から感じ取れ、親から子供、子供から親への愛情、どちらも素晴らしく、日本との家族との接し方の違いも感じました。
 

青空教室では初めてビサヤ語を学び、基本的なあいさつや自己紹介ができるようになりました。
与えるより与えられた二日目でした。
 
 

三日目は主にごみ山の訪問とそこでごみを集めて商売をする子供たちとの交流でした。
その場所は自分が想像していたよりも悲惨で、正直においもひどいものでした。
 

それでも子供たちはやっぱり笑顔で生活していて、元気いっぱいにアクティビティに参加してくれていました。
 

うれしい反面、もし子供たちが病気になってしまったり、ごみ山がくずれて下敷きになってしまったりする恐怖が頭をよぎります。
 
 

四日目はフリーの日でボランティア仲間とアイランドホッピングに参加しました。
私にとって初めてのダイビングで日焼けしながらも、この夏一番といってもいいほど楽しむことができました。
 

ただ、一日目の水辺のスラムの海はゴミだらけで水も濁っていた半面、この日に行ったビーチは水もきれいで、透き通っていたため、同じ国、同じ地域にも関わらずこんなにも違いが出てしまうことに悲しく思いました。
 
 

五日目、最後のボランティアでは小学校訪問と、ものつくり体験をしました。
小学校には前日のスラムで出会った子供たちと再会することができ、名前を呼んでくれてとてもうれしかったです。
 

初めて会う子供たちもなついてくれて外はあいにくの雨だったけど、家族の話や恋愛の話などたくさん話すことができました。
 

私が英語をうまく聞きとれず困っていると、もう一度ゆっくり言い直してくれたり、絵にかいて説明してくれたりと、子供とは思えないほど親切でとてもうれしかったです。
 
 

また、ものづくり体験ではろうそくつくりに挑戦し、フィリピンのお母さんたちに手を貸してもらいながらもなんとか作り上げることができました。
最近の日本ではいろんなことが機械化されている中で、手づくりの温かみを感じられた体験でした。
10人で作っても600数ペソにしかならないと聞いた時は少し残念に思えたけど、このろうそくで誰かの生活を支えることに貢献できたのならうれしいです。
 
 
 

この一週間、本当にたくさんのことを学びました。
そして、与えるよりも与えられたことが多い一週間でした。
 

短い間でしたが、一生の中で一番学んだ期間だといっても過言ではないです。
 
 

この経験を生かして日本でも自分の今やるべきことを一生懸命にやろうと思うし、幸せとは何かをもう一度考えてみようと思います。
また機会があればぜひ参加したいです。

 
 
 

2018年8月23日~29日