フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

翔子 社会人
 
セブ島のボランティアに参加して改めて環境の大切さに気付くことができました。
 
 

海や街の近くで暮らす子どもたちはとても陽気で明るく、新しい人やものが大好きな海の水のように柔軟性のある子どもたちが多くいました。
 

一方、山の街から少し離れた地区に暮らす子どもたちは活発で元気がよく少しでも自分たちのことを知ってもらおうとする姿が印象強く、たくましく頼もしい子どもたちが多かったように感じました。
 
 

また、ゴミ山に暮らす子どもたちは、他の地区の子たちよりも少し内向的なもののとても純粋で素直な、どの子も人の痛みがわかる思いやりのある子が多く感じ、他の地区から自然災害などによって避難してきた人々を受け入れることがあるという地区に暮らす子どもたちは、コミュニケーション能力がずば抜けて高く対応力にも優れ、堂々と自分たちのスペースを貫ける、そんな強さを感じました。
 
 
 

彼らが過ごす環境によって考え方や生き方にも違いがあり、これはフィリピンの子どもたちに限ったことではなく世界中のどの環境で暮らす子どもたちにも当てはまることだと思います。
 

そして、その当たり前のようにある環境がとても恵まれている日本は本当に素晴らしいと感じると同時に、どこか“感謝すること”が特別なことのようになっていることをとても恐ろしく感じました。
 
 
 

私は日頃から、未来は子どもたちから借りているものと考え、大人はそれをしっかりと守り、次の世代へとつないでいく役目があると考えています。
この環境ひとつをとっても私たち大人がより良い環境を与え子どもたちの成長を見守っていくことが大切だと考えています。
 
 

セブのボランティアに参加させて頂いたことでそのことに改めて深く気付くことができました。
そしてこの環境については、気付けた大人にしかできない支援ではないかと思いました。
 
 
 

ボランティアに参加させて頂くまで「未来の子どもたちに何ができるか」この問いの答えを導きだせず子どもたちの“夢を叶える手伝いをしたい”といった漠然としたものしかありませんでしたが、今回をきっかけに私なりにできることの答えを導きだせた気がします。
 
 

このグローリアセブでの経験は私の人生にとって新たな「人生の目的」を見つけることができた、そんな経験となりました。
 

人生に一度あるかないか、出会えなければきっと違う人生になったであろう貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。
 

また必ずフィリピンに戻ってきます。

 
 
 

2018年8月30日~9月5日