セブの子ども
フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

絵梨 早稲田大学2年

 

グローリアセブの活動に参加してみて、セブに対するイメージ、また、人生の価値観が大きく変わりました。

 

今まで持っていたセブ島へのイメージはリゾート地ばかりで、栄えていてキラキラしているイメージでした。

 
でも、その裏には25%もの貧困層の人々がいるということを知りました。

政府によるフィリピンへの国際的なイメージの向上のために強制移住させられるということを聞いたときは、そんな表面上の対策をしても、何もプラスにならないと思いました。
 
 

 

 

オリエンテーションで、セブのこのような話を聞いたときは、スラムに住む人々は政府の勝手な政策や、貧困により、苦しくて暗い生活を送っているのかなと思っていました。

 

しかし、実際にスラムを視察してみると、すべてのことが予想外でした。
 

 

 
まずは、「ここに本当にひと家族が暮らしているのか」という環境の劣悪さ、もう一つはそこに住んでいる人々の、驚くほどの明るさ、人懐っこさでした。

 

 

車を降りた途端、子どもたちが寄ってきて、いっぱい話しかけてくれて遊んでくれて、みんな心優しい子たちでした。

 

大人の方々も、目が合うと微笑んでくれたり、挨拶をしてくれたり、日本にはない人の温かさを感じることができました。

 
 

 
家庭訪問をした際、「一番幸せだと感じるのはいつですか」という質問に対し、「家族みんなが揃ったとき」という答えをもらったときは、フィリピンの人々の、家族愛や人と人とのつながりを大切にする姿勢に心を打たれました。

 

 

 

あの環境の中でも幸せそうに生活している人々を見て、自分がとても情けなく感じました。

お金があること、物が豊かなこと、今までの自分の中での幸せはそんなことでした。
 
でも、そんなことよりフィリピンの人々のように、心の豊かさこそが一番大切なものなのではないかなと気付きました。
 

 

ソーシャルボランティアに参加してみて、直接的に彼らの役に立てたのは、ほんの一瞬に過ぎないと思います。

 

 

行ってみて終了、というのではなく、これから自分に何ができるか考えること、ここで学んだことをこれからの人生に活かしていくことをしていきたいと思います。

 

2017年8月31日~9月6日