フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

けんと 鳥取大学
 
1日目
山間部の地域の子供たちは活発でとても明るい子が多かった。
だが服がボロボロだったり、靴がなかったりする人が多かった。
 
 
特に街を一周した時に感じたことは、お菓子を配っていた時に子供たちの群がり方が凄かった。
普段からご飯をお腹いっぱいに食べられていないのかなと感じた。
 
家の造りもボロボロなところがあった。
 
 
 
海沿いのスラムでは食事配給を行った。
その道の反対側では魚や野菜を売っていたが、ハエがたくさん止まっていて、どこからの食材なのかと不思議に思った。
 
スラムの周りを一周した時は、本当に海の上に家が建っていたり、水がきているはずの場所にゴミが溜まりまくっていたりして、そのせいか臭いも凄かった。
 
特に用水路に降りてからは、衝撃がすごくて、海の上の通路が木でできていて所々、崩れかかっていたりしていた。
海が見えている範囲も本当に海なのかという色であった。
 
その地域に生活している人にとっては、それが今まで生活してきた海だから、当たり前のように海に入ったりしていた。
海沿いのスラムは地面が砂地であるにも関わらず、靴を履いていない子も多かった。
 
スラムから見えた高速道路を比較してみると格差が顕著であった。
 
 
2日目
午前中は中心街の近くのスラムに行った。
そこでは家庭訪問を2軒行った。
 
シビアな問題も結構多かったが、全て答えてくれたことはすごくありがたいことだと感じた。
 
 
一軒目の家ではあのような狭い家に七人も生活しているということに驚いた。
おばあさんが火傷で大変な状況であるし、まだ小さい子もいて大変だけれど、生活していくためには、これからも仕事をしていかないといけないというのは相当な苦労を感じた。
 
 
2軒目の家はご主人をなくされていて、援助があまり受けられない状況だった。
また家も二階建てだったので壊れたりしたらとても大変だし、階段も少し崩れていたので危険であると感じた。
 
 
2軒共に共通していることは、将来の夢が子どもを全員育て上げ、仕事を見つけ就職してほしいというものだった。
 
日本の家庭ではそのような夢ではないなと感じたし、一番幸せと感じる時も、家族全体が集まってご飯を食べている時というのがとても暖かい事だと感じた。
 
 
2軒の家の近くには壊された家が多数あり、その中には1軒目の家が元々あった場所だったが、その代わりになる家が、あの大きさの家はどうなのかと不思議に思った。
 
 
 
午後からは青空教室に行った。
高校三年生の女の子にビサヤ語で自己紹介と数字を教えてもらえた。
 
青空教室の子供たちは教師になるという夢があり、「英語・ビサヤ語・日本語」の3つの言語を話していた。
しかしその現状でも教師になるのはまだ難しく、フィリピンの教育状況の過酷さを知った。
 
 
 
3日目
午前中はガラス山で生活している集落に行った。
子供たちの中にはガラス山で生活しているにも関わらず、靴を履いていない子も多く、危険だと感じた。
 
しかし、子供たちと交流していて感じたことは、やはり明るく元気であるということである。
ご飯を食べている時もとても明るく楽しそうであった。
 
村の様子は近所から、電気をとっている状況で、いつ火事になってもおかしくない状況である。
近くの川は下流の方であったが、上流の方からのゴミが大量に流れてきてしまっていて、とても汚くなっていた。
 
川がもし、氾濫した場合、その汚い水が家の近くまできて生活環境がとても悪くなってしまうと感じた。
 
 
午後はゴミ山に行った。
今まで行った中では、一番強烈な場所であると感じた。
 
 
ゴミの量、虫の量なども桁違いで、生活環境も最も劣悪であると感じた。
 
フィリピンのゴミについての制度が整っていないこともあるが、無造作に捨てられているためにこのような現状を引き起こしているのだろう。
 
 
その日のミーティングでは、そのゴミ山についての解決策をみんなで話し合った。
しかし、自分たちの案では、そこに住んでいる人たちの今後の生活を補償できないなどの障害が多く、勉強不足を実感した。
そのためもっと知識を身につける必要がある。
 
 
 
この活動に参加したことで、得られたことはすごく多かった。
 
自分が今まで持っていたイメージと実際に見たり、感じたりするものがどれだけ違うのかということを実感した。
 
また「貧困」と「不幸せ」は一致しないということも同時に感じた。
 
 
どのような地域に住んでいる人も生活は苦しくても、明るく・元気で、特に子供たちはエネルギッシュでパワーに溢れている印象だった。
 
 
最終日に、斎藤さんから聞いたたくさんの話の中で、フィリピンの現状や教育状況などを確認することができたため、活動に加え、様々なことを知ることができた。
 
 
この活動はこれからの生活に必ずプラスになると思うので、このことを忘れずに生活していきたい。
 
1週間という短い間でしたが、たくさんのことを勉強することができた。

 
 
 
2020年2月
 
 
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