フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

あみ 学習院大学
 
グローリアセブでの1週間は私にとって、常識が覆った刺激的な毎日でした。
 
セブ島のスラムの数、子どもの人数、環境、ゴミ山の広さ。
どれも私が日本にいる時に想像していたものと遥かに上回りました。
 
そして、日本にいた時に抱えていたボランティアへの不安や緊張は、活動初日に一瞬にして学びや喜び、笑顔、そして大きな刺激へと変わりました。
 
 
初めての海外でのボランティアでこのように充実した活動を行うことが出来たのは、ボランティアを通して新たな学びを得たと心から思い集まった仲間、そしてインターン生のおかげです。
 
出身や大学が違い、バックグラウンドも異なる彼らと一緒にした日々はボランティア活動を更に深く考えさせてくれるものになりました。
 
 
各ボランティア中に共有し合う発見、1日の振り返りをした際の発言の中には、「こういう気付きをしていたのだ」「こういう見方をするともっと考えが深まるな」と思えるものが多くあり、普段の大学の座学の授業では得られない貴重な経験になりました。
 
 
同じ経験をしてもそれで得られる考えは異なる。
それは当然のことであるけれど、それを全員と共有し合うことによって、更に自分の考えを深めたり、見直したりも出来る。
 
意見交換は本当に素晴らしいと思いました。
 
これはボランティアに関するだけでなく、普段でも実践していくことが出来るものだと思うので、日本でも積極的に実行していきます。
 
 
 
今回のボランティア活動は、本当に貴重に機会であり、発展していない地域を現地で見るということは、誰にでも出来ることではないと思います。
 
1週間という、与えられた時間は短いものでしたが、非常に濃い1週間で多くのことを知ることが出来ました。
 
 
しかし、このプログラムでは、「知る」ことだけの収穫だったと思います。
 
インターン生が考え、主導してくれたアクティビティで子ども達と触れ合い、作ってくれたもので食事配給をしました。
 
初めてのボランティアだったので、子ども達と触れ合い、つたない英語で会話をし、質問をするのに正直精一杯だった私にとっては、十分に濃い活動でしたが、もっと深く関われることもあったのかなとも感じました。
 
 
しかし、「知る」ということは、物事を考える第一歩です。
知らなくては何も始まりません。
 
 
今回の活動を通して、スラムの現状について既知へと変わりました。
 
私たちが見たり聞いたり感じたり知ったことは、スラムに住む人のほんの一部分かもしれないし、見えない部分もたくさんあるかも知れません。
 
それでもスラムを知れたという事は、私にとって大きな一歩でしたし、自分を成長させてくれるものでした。
 
 
セブ島で支援を続けることは私にとっては不可能なことですし、日本で出来る支援も少なく限られています。
 
しかし、今回現地で私が知ったことを家族や、友達、周りの人に広めて伝えていくことは私にも出来ます。
 
そして、知ったことを今後どうこれからの生活に活かしていくかを考えることも出来ます。
 
 
 
何より私が恵まれている環境で過ごしている今この瞬間も、スラムの人々は劣悪な環境下で生きています。
 
そのことを忘れずに、スラムの状況について考え、そして思い続けなくてはならないなと思います。
 
これが私たちに出来る最も身近なスラムに住む人々に対しての心の支援であり、最も大切なことです。
 
必ず考え続けていきたいと思います。

 
 
 
2020年3月
 
 
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