フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

真瑚 北里大学1年

私の将来の夢は、環境の悪化によって引き起こされた感染症によって苦しむ動物を救うことである。

未だ曖昧な所もあるが、将来的にはアフリカで生きる野生動物を保護していきたいと思っている。

現在絶滅危惧種が増加していることを受け、より多くの動物達を救うことはできないかと考えた。

その結果、目の前の怪我をした動物の治療をすることも、もちろん大事だが未来を見据えたときに生息環境を整えることが最も重要だと思った。

今回のボランティアの参加は、この将来の夢を踏まえて参加しようと思った。

具体的には大きく2つある。

1つ目は大学では強調されていない英語学習に対する意欲を自ら掻き立てるためである。

日本だけでなく、国際的に働きたいという思いが強い。
英語が不可避な現状に対し英語に本腰を入れていない自分に刺激が欲しかった。

2つ目は日本人が恵まれた環境で生活していることを再度、実感するためである。

文面で伝わってくるものがあるが、実際に目で見て現状を知りたかった。

この1週間を通じて感じたこと、考えたことは大きく分けて3つある。

1つ目はフィリピンの国民性についてである。
日本では考えられないほど積極的に挨拶してくれる。
とてもフレンドリーだった。

また、インタビュー中や子ども達と接する中で、家族を大事にしていることが伝わってきた。

お金よりも家族、自分よりも自分の妹に、という姿は見習っていきたいと思った。

フィリピンの国民性に感化され、私自身もこの1週間でよりポジティブに積極的になれたと思う。

2つ目は場所によって子ども達への教育の格差が見られたことである。

発展していない都市ほど読み書きが出来ない子供たちが多いと感じた。
教育を充実させる前に環境を改善していくことで子ども達の教育を行き届かせることができると思う。

3つ目は人々が生活する環境についてである。
犬や猫が沢山動き回っていたり、ゴミが散乱していたり、臭いがきつい場所が多数あった。

人と動物の接触により感染症が引き起こされる可能性は高いと言われている。

表には出ていないが、汚染物質や野良犬、野良猫が原因となって死に至ったり病気になったりしている実例もあると思う。

生まれた時からこのような環境にいると悪環境であると認識できないと思う。
教育ももちろんだが、環境の改善に向けて取り組んでいきたいと思った。

セブ島でのボランティアを踏まえて将来的には、衛生面の改善に携わりたいと思った。

生息環境を整えることは動物に限らず人間にとってもメリットがあると思う。

私がこれから学ぶ学問は動物が中心となり、感染症の知識を身に着けていく。

この知識を存分に生かして動物にとっても人間にとっても住みよい環境作りに取り組んでいきたい。

今回訪れたセブ島のように、悪環境の中で生活している人々は沢山いると思う。
今後も沢山の国に行き現状を知り、自分の将来の夢に近づくための原動力にしていきたい。

2023年2月

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