フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

梨子 同志社女子大学 1年
 
グローリアセブに参加させて頂き、沢山のことを考えさせられる貴重な体験が出来ました。
 
私が想像していたセブ島とは掛け離れた部分が多々ありました。
 
思っていたよりも、経済格差が酷く、劣悪な環境で暮らす人々が多くいて驚きでした。
 
私はフィリピンの人々は皆英語を話せると思っていましたが、貧しい環境で暮らす人々は特に、英語を流暢に話すことができる人は多くないことが分かりました。
 
斉藤さんのお話で、大学を出てもしっかりとした職が保証される訳では無いため、親たちも学校に通わせることを諦めるとありました。
 
悪循環がずっと続いて一生改善出来ないのではと考えるともどかしい気持ちでいっぱいになりました。
 
 
最も感動し、印象的だった場面があります。
現地で触れ合った子供の中に、小さい子にご飯や貰ったお菓子を先に渡している場面を何度も目にしました。
 
私達から受け取ったものを、走って遠くにいる小さな子の所まで持っていき自分の分は無かったり、後回しにしたりしている様子を見て、心が温かくなりました。
 
生きることも大変な状況の中、幼いながら皆が優しい心を持っていることに本当に感動しました。
 
 
また、家庭訪問の中で印象的だったのが、なぜ頑張って勉強するのか、という質問にある女の子が、家族のためと答えたことです。
 
私は勉強とは自分の為にするものだと思っていましたし、そうしてきました。
 
フィリピンでは、家族を背負って楽にさせてあげたいからという理由で頑張る子がいる状況があることが、とても残念で心が痛くなりました。
 
 
幼い頃に読んだ伝記で貧困に興味を持ち、今までずっと海外で何か活動したいと思っていました。
 
微力に過ぎないとは思いますが、子供達の喜んでくれる顔が見られて本当に幸せでした。
今回携わってくれた全ての方に感謝します。
 
 
2023年3月
 
 

 
 

 
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