大翔 近畿大学3年

グローリアセブのボランティアを知る前までは、セブ島は海が綺麗でハワイのような南国リゾートというイメージが強く、貧困な人がいると考えたことも無かった。

でも実際に来てみると栄えている町は極わずかな地域だけ、都心部から離れるとビルなどの大きな建物はあまり見ることがなくなった。

そしてボランティア活動、最初に見た光景は今でも記憶に残っている。

地面には沢山のゴミ、野良犬が餌を探してウロウロしている。

こんな場所で暮らしているのかという驚きは今でも覚えている。

でも子供はみんな元気に話しかけに来てくれた。

どの場所も共通で誰1人しんどい顔せず、アクティビティをしてくれた。

みんな笑顔で楽しんでくれたのでとても嬉しかった。

食事配給では、みんな喜んで受け取ってくれたので少しは役に立てたのかなと感じた。

家庭訪問をした際、スラムでの生活の過酷さを身に染みて感じた。

毎日約125ペソでの生活、沢山飛んでいる虫、クーラーはなく暑い部屋、虫を纏った動物が徘徊している、何もかもが日本ではあまりない事ばかり。

そしてスラム街の場所によって問題が違っていることも感じることが出来た。

川が近く洪水の被害にあいやすい場所、墓地の所有者に頼んで墓地の中で暮らしている場所、山の上で携帯の電波があまり届かない場所、この生活を今からするとなると正直できる気がしない。

どうしたらもっといい生活ができるようになるんだろうと常に思わせられる日が続いた。

ゴミが無くなれば綺麗になるのではないかと思っても、フィリピンではゴミを道路に捨てる事への抵抗はなく、むしろそれが当たり前。焼却場を作るにも予算はなく、山を切り開いて捨てるしかない。

このゴミ問題を解決することは簡単では無いことはよく分かる。

何か少しでも役に立てることをこれからできるよう努力したい。

他にもう1つ感じたことがある。

みんな夢をもっていることだ。

それも目の前の事ではなく、将来を見据えた夢だ。日本の子供に夢を聞いても現実性のある答えを返す子はあまりいないし、大人に聞いてももうこんな歳だからないよという人がほとんどなので、これはフィリピンの良さだと思う。

夢をお金の事情だけで諦めないといけない子が沢山いることは凄く悲しい。

この1週間を通して、スラムの現状を身に染みて感じることが出来た。

スラムは汚い、危ないから近づいたらいけないと思うだけで避ける人が多いことが現状である今、自分は日本でスラムについて伝えて興味をもってもらい、支援してくれる人が増えるよう努力したいと強く思う。

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