友紀菜 日本赤十字豊田看護大学3年

私がこのグローリアセブの活動に参加しようと思ったきっかけは、私が通っている大学、日本赤十字社の

使命・活動として国際活動やボランティアなどを通して開発途上国などに人道的活動を展開しているという観点から、私が将来、日本赤十字の看護師として働く為に、学校で授業や教科書で学んだ事を実際に自分の目で見てみたい。

その現状を見て日本に帰ってきた時に周りの人に自分の口で伝えたい。

という想いがありグローリアセブの活動に参加しようと考えました。

グローリアセブの活動に参加する前までは、開発途上国=「何か壁があり自分がその場に行っても馴染めない」「元気がない」「貧困に苦しんでる」などのイメージがありました。

しかし、この活動に参加してみて、大きくそのイメージが変わりました。

例えば、ボランティアを行う場所に向かい到着すると、車を見るや否や子供たちが外まで手を振りながら笑顔で向かい入れてくれる姿勢や、活動中も子供達から「What is your name?」と繋がろうと受け入れてくれる優しい心を感じて、決して”開発途上国だから”という理由で、何かが劣っているという訳ではない。と強く感じました。

それは、ご飯の配給や将来の夢を子供達に訪ねた際、子供たちとの触れ合い、アクティビティの活動の中でしなやかに強く、環境では無く自分の気持ちで今を楽しく生きている子供達の様子でした。

私は今まで思いやりとは、優しさとは、という事をこの恵まれた環境に慣れ、その日常が当たり前と思い生活を無意識にしていた為、その本質に目を向ける機会などありませんでした。

しかし、ご飯の配給の時に、自分よりも小さな子供にご飯をあげている子供達や、自分の分を少し我慢して家族に持ち帰る子供たちの姿を見て、恵まれている事に甘えている自分をとても強く感じました。

また、家庭訪問でのインタビューでは、開発途上国での医療問題や医療の現状を自分の言葉で聞き、私は医療の進化に伴い先進国での医療の充実さばかりに目を向けていたけれど、開発途上国も先進国も喉が痛い、熱、咳など病気にかかる問題にそれほどの大差は無いのにも関わらず、住居ならではの問題によって道が狭いから救急車などが通れず医療が施される事が難しかったり、日本との医療制度の違いでは、医療保険は会社からの支給もある事により、会社に勤めていない人達にとって充実した医療を受ける事は難しい現状があること、それに伴い自然的に子供達への医療も十分で無い事を学ぶ事ができました。

医療の実態を先進国である日本と比較することは酷な事かもしれないが、いかなる状況下でも、人間のいのちと尊厳は守りたい、守られるべきであると考える、分け隔て無く少しでも医療の幅が広がるには医療学生としてできる事、将来を見据えて考えていきたいと自分への目標を定める事ができたのかもしれません。

この1週間で様々な感情が起こり、またそれを同じボランティア生とシェアし、考えや学びを深めれたとても有意義な時間を過ごす事ができました。

このボランティアを通して貴重な経験をさせてくれた家族にまずは感謝をし、その経験をより有意義なものに変えてくれた斉藤さん、めぐみん、れいかさん、同じボランティア生、子供達、関わってくれた全ての人にとても感謝しています。ありがとうございました。

またこの経験を通して繋がれたすべての人とどこかでお会いする事ができますように。

2023年9月

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