理子 神戸市外国語大学1年

私がグローリアセブのボランティアに参加した理由は、高校の時に、ストリートチルドレン が居る国としてフィリピンを知って、序々にフィリピンという国自体にも興味を持ち始めたからです。

世界の社会問題は私達が簡単に解決することはできないけど、見れる余裕があるならば今の内に見る、知るべきだと思いボランティアに参加することを決めました。

初めての海外ということもあり、ただ単に海外旅行へ 行って楽しい思い出を作るだけではなく何か今まで知らなかった事や世界、見たことのない景色を自分の目で見て学びを得たいという気持ちもありました。

そのような感情を持って参加した最初の基地スラムでは、思っていたよりも衝撃を受けずにその状況を受け取めることができました。

きっとそれは、子ども達が日本人の子供と同じように笑っていて、表面だけかもしれないけど幸せそうに 見えたからだと思います。

生まれる国は選べなくて、でもどのスラムで暮らしてる子も夢やりたいことを持っているから、この無力な子供達の未来を変えることはできない現状に自分は「知ること」しかできないんだなと感じました。

まだ建設中の建物は7年・8年放置された状態で政府もお金がなく、完成に期待を寄せれない現状を知って、もし、自分がその立場にいると考えた時、政府さえも手を施してくれないことに、絶望的な気持ちになると考えました。

また、スラムや基地に住んでいる人々は自分の親や祖父母の代から、その環境で暮らすことがあたり前で限られたお金と土地、食べ物しか持てないという負の連鎖によって子ども達の将来も同じような道をたどって行くしかない運命を背負っていることを悲しく感じました。

その負の連鎖を止めるには「教育」しかないということをこのボランティアの初日に斉藤さんの話で聞いた時よりもその意味を明確に理解することができました。

特に「英語」という言語を学ぶことはフィリピン人にとって公用語という世界とコミュニケーションを取れる道具を持ったと同じ意味であり、現状を変えるための重要な役割を果たしている ことを知りました。

スラムの中でも状態に差があり、その差に比例して、教育の差が目に見えて分かりました。

ビサヤ語しか話せない子どももいたり英語をもうすでに習得している子もいたと教育の差を肌で感じることによってこの子ども達の将来がより良くなるためにはどんな貧困の子ども達にも同じように英語が話せる環境を与えるべきだと強く思いました。

2024年3月

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