香穂 早稲田大学4年

グローリアセブのソーシャルボランティア活動に参加したことで、とても有意義な一週間を過ごすことができました。

2020年3月に語学学校の友人の誘いを受けてグローリアセブのボランティア活動に何となく参加したことがきっかけで、その後大学のフィリピン教育支援ボランティアサークルに所属し、今回グローリアセブの活動に再び参加することになりました。

ボランティアに初めて参加した時や、大学のサークルで活動している時は、「私が子ども達に何かしてあげたい」や「子ども達により幸せになってもらいたい」など、行動しなければ偽善者とも言えるような一方的な気持ちを持っていました。

しかしこのボランティア活動を通して、子ども達から多くの学びを得ているのは私達であり、見るからに自分よりお金持ちの人に自分たちの生活を見られるという、人にとっては不快なことを受け入れ、家庭訪問などをさせ てくれた人々には本当に感謝すべきだということに気が付きました。

今の私に出来ることはほとんどないからこそ現地へ足を運びスラムの現状と課題を知り自分なりに考えることと、子ども達との出会いを大切にして交流を継続することが大事だと感じました。

今回訪れたスラムの中で最も衝撃的だった場所は墓地ステムです。

神聖な場所とされている基地に人が住んでいること、さらにセブ市というの自治体が墓地に住むことを承認しているという事実にも驚きました。

また、「警察官になるために大学に通ったいけど、親の仕事がゴミ捨いで、9人兄弟だから大学に通うことは難い」 と本音を伝えてくれたゴミ山の女の子がいました。

その時私は話を聞くことしかできなかったが、グローリアセブの活動理念にもあるように、貧困の連鎖を止めることができるのは教育であり、そのような子ども達が奨学金を受けとって大学に行くことができるシステム作りが必要だと分かりました。

世界中に多くのNPO、NGO団体が存在し個人でも支援活動をしている人はたくさんいて、それぞれの価値観で、 自分がしたいこと・自分が出来ることを行動に移すことが、社会をよりよく する第一歩なのではないかと思います。

ボランティア活動を通して学んだことを言語化することは難しいけど、将来私が教員になった時に日本の子ども達に「世界の現実」や「教育の大切さ」「人それぞれの幸せがあること」を伝えたいです。

今回2回目のフィリピンでしたが、さらにフィリピンという国が好きになりました。

色々な場面で不完全が見えるからこその魅力を感じます。

今後も世界の色々な場所に目を向け、自分の目で見て考えることをやめない人になりたいと思いました。

2024年3月

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