まり 慶応義塾大学 4年

貧国の子供たちは生きることに苦しんでいて悲しい顔、辛そうな顔をしているのかと思ったら、全くそんなことはなくおどろいた。

むしろ、日本の恵まれた子よりも輝いた笑顔でいたことが印象に残った。

物やお金には恵まれていないのかしれないが、あの子たちにはあの子たちの幸せがあることに気付かされた。

墓地の子どもたちは衛生環境が悪く、体の周りにハエがたかっていたり、下着をはいていなかったりしたので、必要最低限すらそろっていないことが衝撃的であった。

ご飯を配給したとき、完食している子も一定数いたが、私の周りの子には残してしまっている子もいた。

「ご飯が食べられるときに食べる」という状況であるため、食事の時間のバランスが崩れたり、胃が小さくなってしまったりして、食べられる量があまりたいのかなと思った。

家庭訪問をした際に先生になりたいという子が非常に多かった。

これはがグローリアセブの日々の活動の賜物であり、点と点がつがつながったような感覚になった。

教育は未来を創るツールであり、その過程をただ受けるだけでなく楽しんでいるからこそ生まれる発言であると思った。

子どもたちの素直で何事にも一生懸命な姿勢や先生たちの素晴らしい教育、そしてグローリアセブの方々の支援、どれが欠けても生まれない発言であるように感じた。

4日目は子どもたらの内面に迫ることができた1日であった。

3日目とも併せてだが、青空教室ではビサヤ語を上手に教えてくれたり、英語も上手だったり、想像力豊かな作品を披露してくれたり、賢さ、優しさ、心の豊かさ、素直さに迫ることができた。

ゴミ山の子たちの中には奨学金給付を受けていない子もいて遠目に見ているのが少し可哀そうだった。

また、私は子どもたちの輪に入れず、なじめていない子もいたのでその子と遊んだ。

英語もほとんどしゃべれない2歳児だったのでジェスチャーの会話だったが、「心や想いが繋がったような気持ち」になれたことが嬉しかった。

その子は車に私が乗り込んだ一人だけ最後まで追いかけてきてくれて一生会えない友達ができてしまったことが嬉しくもあり、悲しくもあった。

子どもたちの美しさに触れた1週間だったが、大人たちの美しさにも触れることができた。

リゾートの朝焼けは息を飲む美しさだったし、海や川は水イロ・ターコイドブルーで初めて透き通っているものを生で見たし。

ガイドさんは泳ぎが下手な私に優しくしてくれ、体は仕事で疲れているのに丁寧に写真で撮ってくれたり、ケガの心配をしてくれ、胸がいっぱいになった。

景色を守るには環境問題への意識をより高め、人の優しさを守るには日本に帰って他の人に伝える他にどうしたらよいだろうと考えさせられた。

グローリアセブのボランティアを通して他大学の方々との交流によって考えを深めることができた。

今回できたご縁を大切にして自分の夢につなげたい。

卒業研究のテーマが食品ロスで、貧しくてご飯を食べられない人と食品ロスをつなげて無駄をなしにしたいと思っているので斉藤さんにご協力をお願いするという可能性を作ることができたということも有意義だった。

2024年8月

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