かずは 横浜市立大学3年

グローリアセブのボランティアに参加して、「百聞は一見に如かず」ということを強く痛感しました。

今まで「貧困の子どもたちはきっと辛い思いをしている。

だから、その子たちを支援して笑顔にしたい」と考えていた自分が勝手な決めつけをしていたということを反省しました。

今回訪れたスラムやゴミ山の貧困家庭の子どもたちはみんな本当に素敵な笑顔で、支援するどころか、逆に私の方がたくさんの幸せを子どもたちから与えてもらいました。

 

例えば、みんなの輪に中々入れなかった私の手を引いて、輪に入れてくれたり、自分から積極的に話しかけてくれたり、手の怪我を気にしてくれたり、インタビューで大金をもらったら、半分は親御さんに渡したいと言っていたり、全員、家族や友達思いで心が暖かい人たちばかりでした。

 

大切な人たちと過ごすという日本では何気なく過ぎてしまう些細なことに幸せを感じている、活動中に出会った人たちは心の面において、日本より幸福だと思いました。

私も周りの人たちと過ごす一瞬一瞬をもっと大切に噛み締めて生きていきたいと思います。

 

一方で、実際に現地を見ることで、生まれ落ちた場所によって、人生のレールが決まってしまう事実は簡単には変えられないことを痛感しました。

ゴミ山を離れる際に泣いてしまうほど、切ない気持ちになったのを覚えています。

結局は国自体にお金がないことや子どもの人口が多いことから、貧困層への支援制度が不十分となってしまうことが多くの面での根本的な問題だと感じました。

また、衛生環境が良くないゴミ山があるからこそ、生きるための収入を得ている人がいるという、1つ解決したら1つ問題が増えてしまう複雑な問題があることも知りました。

このため、色んな場所に訪れる度に個人や複数人の行動ではほぼ何もすることができない、結局どうしたらいいのかわからないということを痛いほど思い知らされました。

 

まだ頭の整理が追いついていませんが、自分はそのような子どもたちに対して何ができるのか、どうするべきなのか、今回現地で感じたことと向きあって考えていきたいと思います。

また今回、現地の貧困家庭の人たちはどんな食事をどの頻度で摂れているのだろうと知りたくて、インタビューしました。

そこで、貧困家庭の人たちは1日5食も食べるほど、食事には満足していることに衝撃を受けました。

しかし、ゴミ山では野菜などの材料を2週間に1回しか手に入れられないこと、最終日の小学校の子どもたちの昼ごはんはコップ1杯のお粥だけだったことから、1回の食べられるご飯の量や栄養分はまだまだ少ないのではないかと思いました。

食と環境から子どもたちを支援したいという、自分の研究にもこの衝撃を活かしていきたいです。

 

最後に今回のボランティア活動から、子どもたちの幸せを支えていきたいという目標に向かってもっと頑張ろうと背中を押してもらいました。

何か諦めそうになった時は、出会った子どもたちの笑顔を思い出して、頑張りたいと思います。

また、インターン生の2人や他のボランティアのみなさんの意見、姿からもたくさんのことを学びました。

2025.03.05

 

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