フィリピン ソーシャルボランティア体験談
佳奈子 20歳 大学生
国際ボランティアに参加すると決めたのは高校生の時でした。
きっかけは何となく貧困で困っている人の手助けをしたいと思っていたからです。
大学に進学してその思いはさらに強くなり、グローリアセブのソーシャルボランティアに参加することを決めました。
実際に途上国で生活をすることが初めてだったため交通量の多さ、露店の様子など、新鮮なことが多かったです。
そして今までテレビや本で触れてきた貧困の世界はごく一部のことだったんだとこの2週間を過ごして思いました。
格差社会の現状、子どもたちの教育、労働問題、食料問題といった様々な問題がありますがこれまではすべて別の問題として考えていました。
しかし過ごしてみると、すべての問題が複雑に密接に関わっていることを知り貧困問題解決の難しさを痛感しました。
さらに宗教も絡んでいることが多く、”困っている人を助けたい”という気持ちだけでは解決することができないのだなと気がつきました。
これは国際ボランティアに参加しなければ気がつかなかったことです。私の価値観を大きく変えた2週間でした。
フィリピンに来て私が日々感じていたことは、人々の温かさです。
日本では知り合いには親切だけど、そうでない人には親切ではありません。
しかしフィリピンの人々は初めて会う人にとても陽気で親切でした。
道を歩けばHi! アンニョン! とみんなが声をかけてきます。
日本では体験することができない素晴らしい文化です。
またボランティアで関わった子どもたちもみんな陽気でした。
初めて会った瞬間に笑顔で手を振って、what’s your name? と聞かれます。
彼らの方が私に心を開いてくれていることを感じて凄く嬉しい気持ちになりました。
子どもたちと関わっていた時間は短く、貧困問題の根本的な解決になったわけではありません。
しかし彼らにとって私と遊んでいた時間が楽しみの一つだったならそれは私にとっての幸せです。
車が出発しても追いかけてくれる子や”日本に帰らないで”と言う子、
“絶対に東京に行ってかなのこと探すから!それまでこれ持ってて!”と言って別れ際に大切なブレスレットをくれた子もいました。
あの子たちの笑顔を忘れることはできません。
フィリピンで得たことを今後の活動に繋げていきたいと思っています。
活動中お世話になったすべての人にお礼を申し上げます。
2週間ありがとうございました。
2016年3月12日~23日