フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
あこ 北里大学
私は今回のグローリアセブにお友だちに誘われて参加しました。
最初はとても軽い気持ちで参加してただフィリピンの子どもたちと触れ合って、ただフィリピンという土地を見てくるだけという意識でした。
しかしボランティア活動初日からミーティングをしていく中で斉藤さんがフィリピンに関する知識とグローリアセブがどのような意図で活動をしているのかということを聞きました。
さらに周囲のみんなの真剣な考え、例えば教師を目指している人が自らの文献を深めるためにボランティアに参加した、また貧富の差を自分自身の目で見てみたいという想いを持っている人もたくさんいて私も同じように興味を持ちました。
初日から子どもたちとアクテビティをやってみて貧しい地域でも暗い顔はひとつもなく、むしろ笑顔しかそこにはありませんでした。
幸せは裕福さで決まるのではなく自分の中にあるもので貧しいだの、金持ちだの一切関係ないんだと子供たちの笑顔を見て思いました。
私たちがボランティアに行って子どもたちと触れ合うまで「かわいそう」とか「お金がなくて貧しいのを何とかしてあげたい」とか思っていました。
でも、私は何に対してかわいそうと思っていたのだろう、彼らは十分に自分たちの幸せを理解することができていて小さいことにも幸せを感じることができていて、とても素敵でした。
むしろ私たちの方が日々の生活に感謝できていない点や周囲の人との関係で悩んでみたりとかちっぽけで面倒くさくてよっぽど可哀想だと思いました。
フィリピンの子どもと日本の子どもを比べた時、フィリピンの子どもはとても自立していました。
14歳の子どもがシェフになって家族みんなに美味しいごはんを食べさせてあげたいと言っていたり、ある女の子がファッションデザイナーになって服を作りたいと言っていたり。
もしお金がたくさんあったら家を建て直したり、道をアスファルトにしたりしてみんなが生活しやすいように直したいと言っていたりなど「みんなのために」という心の優しさにとても感動しました。
ここまでは実際に見て、実際に感じた素直な感想でこれがグローリアセブの私の目的だったと思います。
私はこれら以外にも自分自身の成長にすごく感動しています。
私は他人、特に子どもと接することがとても苦手でした。
乱暴だしすぐ泣くし騒がしいし。
今回いきなり苦手な大勢の子どもと遊んでみて最初は疲れも感じやすかったけどそれ以上に彼らの優しさ、人間らしさ、繊細な心、自分にはない全てのものにとても感心して子どもの魅力にすぐに気がつきました。
どうして今まで自分は子ども嫌いだと思っていたのか不思議なくらいです。
スラム街の子供たちのとても謙虚な願いを直接聞いてその欲のない、欲がないように感じる願いに涙が出そうになりました。
そして自分と比較して自分の小ささ、日本に引きこもって生活していた自分の視野の狭さがつい悔しくなりました。
フィリピンの子どもたちの幸せの秘訣は、当たり前のことに感謝できること。
今の私の心にとても響いたし、今回の旅で私が一番重視していた「価値観を変える」というテーマにまさにダイレクトに響きました。
これに気づけたこと、また気づかせてくれた周囲の人たちにまず感謝したいです。
嘘じゃなくて本当に嬉しいです。
自分が少し変われたと思うので。
最初は軽い気持ちでしたが本当に来て良かったです。
2019年2月28日~3月6日