フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
なつき 京都産業大学
前に一度違うボランティアはしたことがあったけれど、スラムの子どもたちと触れ合うボランティアは初めてだったのでとても貴重な体験になりました。
前のボランティアと圧倒的に違うのは環境でした。
前回は設備の整った場所にホームレスを受け入れるものだったので実際の暮らしに足を踏み入れることはなかったけれど、今回は実際にスラムの子どもたちの暮らしを見に行ったので結構な衝撃を受けました。
まず思ったのは、僕はこんなところに住めないなと思いました。
でも、そう思うのは僕が恵まれた生活をしているからであって、ここの人たちからしたらこれが当たり前なんだという現実を突き付けられた。
僕らだったら不満しか出てこないような場所でも、「家族がいるから幸せ」とどの家庭でも言っていることに驚いた。
日常のことに満足するという当たり前の大事なことがこっちの人は出来ていると思った。
僕たちは普段から平和すぎてそういった大事なことを忘れているなと感じた。
普段の生活で「今日ヒマや」と言っているのも僕たちが恵まれているからだと分かった。
衛生面を考えても住める場所ではないし、裸足でそういった場所をかけまわっているのが考えられなかった。
普段、僕たちはご飯を食べる前は絶対手を洗うし、ちょっと汚れただけでも手を洗ったり、ウェットティッシュを使ったりするのは僕たちが潔癖すぎるのかなと感じた。
車に乗っていて、いつもガタガタ揺れるのもそれだけ道の整備ができていないということだし、政府にそれだけ余裕がないからこういったスラムの人たちが存在するんだと思った。
スラムの子たちに将来の夢を聞いたら大抵、先生になりたいと言った。
行ってみたい国を聞いたら、ほとんどの子が日本や韓国と言っていた。
やっぱりそういう子たちは見れる世界が狭いから他の選択肢を知らないんだなと感じた。
2019年3月7日~13日