フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
みさと 龍谷大学
1週間滞在してたくさんのことを経験できました。
まず、実際目にしたスラム街やゴミ山はテレビなどで見るものや想像をはるかに超え、言葉を失いました。
急な坂が続いた先にある山岳地や海辺などの都心から離れたところに多く存在していることから、とても不便な生活をしていると思っていました。
実際、あまり仕事がなくお金が入ってこないことから苦しい生活をしていることは間違いではありませんでした。
しかし、これらの地域に住んでいる人たちはとても明るく、家庭訪問の際には毎日いつでも幸せだとおっしゃっていました。
私は家があって仕事があって家族がいるのが当たり前になっていましたが、これが一番の幸せだということを教えてくれました。
2020年までにスラム街をなくす計画があることから、どんどん山岳地や海辺に都心から追い出されている事実があります。
これについては、追い出された人たちのその先の家や仕事は放ったらかしで、この計画はスラム街に住む人たちのことが考えられているのか、ととても不安に思いました。
日本もたくさんの支援をフィリピンに行っていますが、支援したあとのことを考えないことから、住民の仕事を奪ってしまうケースもあるようです。
これを聞いて、改善が必要だなと思いました。
また、このボランティアでは子供達とダンスの見せ合いをしたことやゲームをしたことですぐに仲良くなりました。
英語が喋れなくても、子供達が素直にしたいことを要求してきたり、簡単な英語で少し伝えてみたりすることでコミュニケーションをとることができました。
なんといっても子供たちがとても人懐こく、かわいかったです。
苦しい生活を抱えていても、明るく迎えてくれる優しい心を持った子供達がいたおかげで、少しの不安もなく初日から過ごすことができました。
たった1週間でも1日1日がとても濃く、現地の人たちだけでなくボランティア生と交流することで、自分の長所・短所を見つけることや、コミュニケーション力を上げることができました。
そしてなんといっても、自分の目で生のセブ島の現状を見るという、とても貴重な体験ができました。
このボランティア活動に参加できてよかったです。
2019年9月