フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

みはる 愛媛大学
 
私は幼稚園の時に聞いた子供の貧困の話がきっかけで、発展途上国の子供の貧困に興味を持ち始めました。
 
同じ子供であるにもかかわらず日本に住む自分とは全く違う生活を強いられている子がいる人だと幼いながらにとても衝撃を受けたことを覚えています。
 
その頃から自分は将来こういう子供たちのために何かをしてあげたいと思い始めました。
 
そのため今回のグローリアセブでの活動は、自分の将来を考える上で、とても貴重な体験になったと思っています。
 
 
 
活動の中で初めてスラムとゴミ山を見ることができました。
 
フィリピンの暑い気候にもかかわらずエアコンなどはなく、かろうじて雨が凌ぐことができる屋根の下に、薄いマットがひかれただけの家。
 
スラムによっては、川や海の近くにあるため、ハエや蚊が大量に発生しているところもありました。
 
どこに目を向けても大量に、ゴミが捨てられ、水は黒く濁り、悪臭がひどいというところでした。
 
その場に少しいただけでも、鼻を覆ってしまいたくなりました。
 
 
ゴミ山も、悪臭はもちろんのこと、ゴミのせいで発生したハエが多くいました。
そのハエは食事中にもずっと子供たちの周りを飛び回っていました。
 
 
スラムやゴミ山にいる子供たちに支援をしたいと考えていた私ですが、自分の考えの甘さに気がつかされました。
たった1週間のボランティアでさえも、しんどいなと感じてしまう瞬間も恥ずかしながらありました。
 
 
 
そんな状況の中でもその場所に住んでいる、子供たちは明るくて笑顔が絶えませんでした。
 
幸せそうだと思う一方で、私はその子供たちの笑顔をそのまま受け取って良いのかわかりませんでした。
 
 
その子供たちの笑顔は、幼いながらの無邪気さゆえのものなのではないかと考えずにはいられませんでした。
 
彼らが大人になるにつれて、自分の置かれている立場のことを理解し始めた時に、本当に笑顔になることはできるのかと思いました。
 
そう考えた時に、やはり今の子の状況を変えなければならないと強く思いました。
 
 
 
しかし、その解決策は簡単に見つかるものではないということも、この活動を通して感じました。
 
特に教育の問題は貧困地域の中で、深刻な問題だと感じました。
 
 
子供たちが要頼の夢を叶えるためには勉強することが重要です。
しかし、そもそも将来について考えることができるのは、私たちがそうであるように、お金にも時間にも余裕がないと難しいです。
 
 
毎日を必死に生きている彼らにとって、将来は遠すぎる存在なのだと身をもって感じました。
 
しかし、そうであっても彼らが貧困の連鎖から抜け出すためには、やはり将来のことを考え、勉強をし続ける必要がります。
 
 
スラム街で子供たちの支援をしている牧師さんは、子供たちが勉強をし続けられるように夢を持たせ、その夢のかなえ方を教えるという役割を果たしていると話をしてくださいました。
 
夢を持つということは、私たちにとって当たり前のことです。
しかし夢を持つことは将来に目を向けることであり、それと同時に学ぶことの大切さ・重要さを子供たちが自覚するきっかけになることだと思いました。
 
 
牧師さんが言われていたように、私たちは彼らのために働いてあげることはできません。
 
しかし牧師さんが子供たちに夢を持たせるように活動しているように、より本質的な問題解決につながるように活動することが私たちに求められていると感じました。
 
 
そうは言っても普段、日本に住む私たちができることには限界があります。
 
しかし今回のグローリアセブの活動に参加したことや、現地に足を運んだことは少なからず、彼らのためになったのではないかと思っています。
 
日本に帰ったあとも、自分の言葉で経験したことをできるだけ発信していきたいです。
 
 
今回感じたこと、気がついたことを振り返り自分の将来につなげていきたいです。

 
 
2020年3月
 

 
 
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