フィリピン ソーシャルボランティア体験談
友佳子 23歳女性 大学生
今回、セブでの10日間の滞在中に5日間、たくさんの人々と出会い、様々な活動をさせていただきました。
スラム地区の視察や日本の大学生NPO団体の活動へ参加。
ストリートチルドレンやゴミ山の視察・農作業・保育園や幼稚園の訪問をさせていただきました。
セブでのボランティア活動を通して現地の方々から感じたもの、ひしひしと伝わってきたことは、人の『心』を持っていることでした。
私が今回、自分の目で見た場所は、けして豊かな暮らしが出来ているわけではありませんでした。
満足な食事を摂っていなかったり、ゴミ山の中からお金になるものを探し出していたり、道もガタガタであったり、家中は真っ暗だったり…とそれらが豊かな暮らしではないと感じた理由です。
でもそれは、日本人である私の価値観でそう思うだけかもしれません。
現地の人は、もしかしたらその場所が好きという方、大切に思う方もいるかもしれません。
しかし、どの人も「温かな心」を持っていました。
家族ではなくても、大きい子が小さい子に食べ物を分けて食べさせてあげていました。
配給したチョコレートを勢いよく取に来るのに、すぐに食べるわけではなく、食べないの?と聞くと、妹に持って帰ってあげるの。
と言う返事でした。
とにかく、食べ物だったら大事に食べるし、自分のためではなく、誰か大切な人のために、優しくしている、出来る姿勢がそこにはありました。
家族だから…とはあまり関係なしに面倒を見合っていたり、助け合っていたり、譲り合っていたり、笑い合っていたりとそんな無邪気に活発に生活している姿が、とても、とても印象的でした。
目が合うと、ニコッとしてくれたり、私の汚れた服を払ってくれたりする、温かく、アットホームな性格。私には彼ら、村全体がひとつの大家族に見えました。
あの温かい場所にいたら、これから大きくなる子供たちも温かい人間になる。そ
う確信しました。
ボランティアとは、何かを与えるためにするだけではなく、出会い・人の温かさ・広がる視野・人の笑顔など、大切なものを、むしろもらったように思います。
また、いつかセブに来て、今回出会った現地の方々と再会できることを願い、その現地の方々の明るい未来を願い、たくさんの出会いやたくさんの五感で感じさせてもらった物を忘れずに、感謝して私も次のステップへと進んでいこうと思います。
Kazuさんをはじめ、TOMOKOさん、現地の方々、共に活動を行った皆さん、本当にありがとうございました。
2015年3月6日~12日