教育格差が激しい東南アジアの発展途上国
先進国と比較して経済発展の水準が低い国は発展途上国、または開発途上国と呼ばれ、その多くはアフリア、東南アジア、そして中南米に存在します。
日本から近い東南アジアにもフィリピン、ベトナム、カンボジアなど11か国が世界銀行から発展途上国と評価されています。
これらの発展途上国と呼ばれる国でも最近は経済は急成長していますが、子どもの教育が取り残されていて教育の格差が問題となっています。
教育を受けられない発展途上国の子どもたち
東南アジアの発展途上国には教育を受けたくても受けられない子どもがたくさんいます。
その理由は教師不足、教室不足、そして貧困。
発展途上国は子どもの数が多く、ひとつの小学校に何千人もの生徒が通っていますが、教師の待遇が悪く教師のなり手が不足しています。
日本で言えば、介護の需要が高いのに介護の職に就く人や介護施設が少ないという状況と同じです。
東南アジアの発展途上国のひとつ フィリピンの場合、教師の給料は他の職業と比較して安くはありませんが、学校に文房具やお弁当を持ってこれない貧困家庭の生徒には教師が自腹で文具や食べ物を提供している現実があります。
フィリピンは学校給食がありません。
生徒はお弁当を持ってくるのですが貧困家庭の子どもはお弁当を持ってくることができず、それが恥ずかしくて学校をドロップアウトする子どももたくさんいます。
先生は生徒の家庭環境をわかっていますので、お弁当を持ってこれない生徒には先生が昼休みに食事を無償で提供しています。
もちろん先生のボランティアです。
生徒の入れ替えで行われる小学校の授業
東南アジアの途上国 フィリピンの小学校では生徒数に見合った校舎と教室がなく、生徒は午前と午後の入れ替えで授業を受けています。
午前組のクラスは6時から12時、午後は13時から17時。
そして夕方からは夜間高校の授業が同じ教室で行われます。
午前組の生徒は5時には家を出ます。
教師は8時から17時まで授業を行いその後、事務作業をします。
日本のODA 政府開発援助によって、東南アジアの発展途上国の小学校の校舎が建設され、少しづつ教室の数は増えていますが生徒数の増加には追い付かず教育の妨げとなっています。
家庭環境によって教育を受けられない子ども
フィリピンでは小学校に入学した生徒がストレートに卒業できる率は約70%。
30%の生徒は貧困が理由で義務教育を受けることなくドロップアウトしてしまいます。
制服やカバン、文房具が買えない、また親の仕事の手伝いのために小学校に通えなくなると言ったった理由です。
途上国では小学校に通っていたとしても、下校後は物売りなどの仕事をするために復習や宿題ができず学力が低下、学校教育についていけず結局、学校に行かなくなります。
家には学習机もありません。
発展途上国で求められる教育ボランティア
子どもにとって大切なことは栄養と教育です。
適切な教育を受けていれば社会のルールや道徳を理解し将来自立した大人になれますが、発展途上国では教育を受けていない子ども、学校に通っていても教育についていけない子がたくさんいます。
発展途上国への支援として建物や道路などのインフラ整備は多いのでが、実は一番求められているのが教育支援。
学校建設などハード面はお金が解決する部分もありますが、教育はODAなどのお金での解決は難しい。
ボランティアとして途上国に出向き子どもたちと向き合いながら行います。
フィリピンで教育ボランティアに参加してみる
セブ島の子どもたちの教育支援活動を続けているボランティア団体 グローリアセブが行っている支援。
観光地で土産物を売るストリートチルドレンを学校へ通わせる奨学金支援。
スラム街やゴミ山に暮らす貧しい子どもたちに情操教育を提供する青空教室の開催。
これらの支援活動には誰もが参加できます。
教育ボランティアと言うとハードルが高いと思うかもしれませんが、小学校と同様の教育を行うのではなく、楽しみながら道徳や社会のルール、集団行動を教える活動です。
貧困の子どもでも教育を受けたいと思っています。
新しいことを知りたいんです。
グローリアセブが募集するセブ島のボランティアでは、お絵描き、ダンス、折り紙など楽しいアクティビティで子どもたちとボランティア交流を行います。
子どもたちにとっては日本人と触れ合うことが学びとなります。
みんな目を輝かせてボランティアさんの話を聞くことでしょう。
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