フィリピンの奨学金はすべて給付型! 理由は返済できないから

途上国の奨学金は返済不要

奨学金は本来、優秀な子どもが教育を受けるために支給する制度で、返済が必要ない給付型の奨学金と、大学在学中の4年間受取り、その後15年で返済する貸付型の奨学金があります。

 

 

日本の給付型奨学金は実質教育ローン化していて、大学卒業後奨学金の返済に追われ苦しい生活を余儀なくされたり、奨学金を受給しなが大学の中退を余儀なくされる奨学生が社会問題になっています。

 

 

フィリピンの場合、行政機関や慈善事業団体が奨学金サービスを行っていますがほとんどが返済の必要のない給付型。
 

日本とは事情が異なる途上国の子どもが利用している奨学金について。
 

スカラーシップと言う給付型奨学金

フィリピンでは政府教育機関をはじめ、教会やNGOなどの団体が積極的に奨学金を給付して、子どもが教育を受けられるよう環境づくりをしています。

 

大学生の場合、行政から給付される奨学金は年間で約3万円。
正確な数字はつかめませんが、奨学金で教育を受けている子どもの数は日本よりもはるかに多いはずです。
 

 

貧しい家庭の子どもが多いフィリピンでは、たとえ優秀でなくても本人にやる気があれば給付型奨学金を受給できます。

奨学金を必要とする貧困家庭の子

フィリピンで、もし日本と同様に優秀な子どもを奨学金受給の対象としたら、ほとんどが裕福層かある程度生活に余裕のある家庭の子になってしまいます。
 

貧困の子どもでも一生懸命に勉強をして、学校で優秀な成績を収めている子もいますが、一般的には学力と家庭の経済力は比例します。

 

 

貧困の子どもは、教室や先生の数が不足している授業料無料の公立学校に通い、放課後や週末は両親の仕事を手伝ったり、自ら路上で物売りをして日銭を稼ぐ仕事を強いられ勉強どころではありません。
それでも教育を受けたいと思っている貧困の子どもはたくさんいます。

 

 

貧しい家庭の子どもに貸付型の奨学金を提供しても返済の目途はありません。

フィリピンの奨学金は給付型が主流です。

 

奨学金で教育を受ける子ども

奨学金で学校に通うスラム街の女の子

グローリアセブが奨学金を支給している、ある女の子のケースです。
 

ドブ川の上にベニヤ板で建てた家に暮らす子は兄弟が7人。
父親は完全歩合制の家具販売の仕事、
母親はハウスキーパーをしています。

 
 

両親の収入は7人の子を食べさせていくには十分ではありませんが、子どもに教育を受けさせたいと願っているので7人のうち何人かの子どもは学校に通わせてもらっています。

 

両親の愛情を良く理解している子どもは学校を休むことなく、一生懸命勉強に励んでいます。

 

 

小学6年の女の子に、「今の生活をどう思っている?」と問いかけました。
 

「学校で教育を受けられているので70%は満足している。満足していない30%の理由は、まだ義務教育を終えていないから。早く学校を卒業して両親を楽にさせたい。」

 
 

こんな考えを持っている小学生が、日本に何人いるでしょう。

教育を受けるためにお金はいくら必要か

公立学校では授業料は無料ですが、特別な教育を受けるためのプロジェクト費、PTAの会費、校舎の補修や学校イベントの寄付金など、年間で1万5千円ほどが必要になります。

 

お昼ごはん代、学校まで通学する交通費が1日約100円として年間で2万円。
その他、制服や文房具代が約5千円。
 

貧困家庭にとっては途方もない金額です。
 

奨学金で教育を受ける子ども

教育が貧困の連鎖を断ち切る

グローリアセブが奨学金を支給している子どもは、スラム街や路上で寝泊まりしていたり物売りをする小学生と高校生です。
 

貧困のために成績は決して優秀ではありませんが教育を受けたいと思っている家庭の子。

 

教育を受けるために最低限必要な文具、制服、通学費、昼食代、学校のプロジェクト費を奨学金や物資として支給しています。

 
 

奨学金の支給を継続するかどうかは授業への出席日数を重視しています。
貧困のため成績は学校平均を下回る子も多いのですが、成績が良くなくても授業に出席していることが大切。
 

子どもに教育を受けたいという気持ちがあるのならば、できる限りの支援をしています。

 

 

貧困の連鎖を防ぐには教育が何より大切。

すべての子どもに教育を受ける権利があります。
 
 
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