フィリピン セブ 地域開発ボランティア体験談
徹郎 創価大
フィリピン セブの地域開発ボランティアを通して感じたことは大きく分けてふたつある。
ひとつはフィリピンの子どもたちが全力で生きていることに感動したことである。
日本の子どもたちとはまったく違った環境で過ごしているフィリピンの子どもたちからはまさに「生きる力」を感じることができた。
日本はフィリピンに比べ環境も整い経済的な面から見れば確実と言っていいほど恵まれているが、日本の子どもたちにはない、今を必死に生きる、幸せに生きるというエネルギーがフィリピンの子どもたちから感じた。
訪問したほとんどのスラムで子どもたちは着古した服にサンダル、中にはサンダルすらなく素足の子もいた。
土曜日に一緒に青空教室でアクティビティをした子どもたちの足は10歳前後の子どもの足ではなくまるで長年歩き続け来たかのような足をしていた。
そんな中でみんな笑顔と元気に溢れていた。
まだ小さな子がさらに小さな子をまるで母親のように面倒見ていたりと、スラムの中では色々な人とのかかわり、助け合いの中で生活が成り立っていて、それがあの元気に満ち溢れた子どもたちのエネルギーの源になっていると感じた。
ふたつめは幸福とは何なんだろうと言う疑問である。
スラムで過ごしている人たちはお互いに助け合いながら苦しいながらも必死に、なおかつ幸せに生きていた。
スラムに住んでいたある家族は揚げバナナを売って生計を立てていた。
その家族の父親は、Small Business,Small House,but Happyと言っていた。
もし仮に自分が同じ生活環境に置かれることになったとしたら申し訳ないがHappyとは言えないだろう。
スラムで生活している人はもちろん金銭的には十分ではなく住環境も厳しい中ではあるが、お金では買えない幸せを持っているように感じた。
地域開発ボランティアの期間中、たくさんの子どもたちに出会い、彼らの元気と笑顔に励まされるようにこれからの活力をもらうことができた。
どうにかしてあの子供たちを、スラムで暮らす人たちを助けたいと思った。
正直どうすれば貧困が解決されるのかと言う大きな問題の解決策はわからない。ただ何かのアクションを起こさなければ何も変わらない。
今回のセブ島地域開発ボランティアで出会うことのできたすべての子どもたちをより幸せにすることができるよう自分なりに行動を起こしたいと思う。
また子どもたちが大きくなったときにぜひ会いたい。
夢を叶えて欲しい。
2017 2/2~6