フィリピンの子供

子どもの死亡率が高いフィリピン

フィリピンの子どもの死亡率は高く、生まれて来た赤ちゃんの実に1.2%が1か月以内に亡くなってしまう悲しい現実があります。
5歳までに亡くなってしまう子はなんと6.2%。

貧困層の場合、出産は病院には行かず自分の家や路上で赤ちゃんを産みます。
病院に行ったとしても日帰り出産。

不衛生な場所で生まれた子供は感染症に掛かる率が高く、母親も病気予防に関する知識を持っていない。
子どもは病気のウイルスに侵され、貧困のため病院に連れていくお金もなくそのまま亡くなってしまうケースが多発しています。

日本では生後一か月以内に死亡する子供の率は0.09%。
1,000人の赤ちゃんが一か月後に死亡するのは1人にも満ちません。

フィリピンでは12人もの子どもが病気のため亡くなっています。

貧困層に多い糖尿病

貧困家庭の場合、栄養と健康について意識も知識もありません。
食べられる時に何でも食べる。
安くてお腹が満たされる食事を。

ごはんなどの炭水化物を多くとり、運動もしない生活を続けていると血糖値が上がり糖尿病になるリスクが高まります。
インスリン注射や投薬などの治療が望めない貧困家庭ではそのまま放置され、感染症や血管障害、癌などの病気を誘発し死亡につながります。

フィリピン人は野菜をあまり食べず、塩気の多い魚の干物や肉のから揚げが好まれ、ましてお腹を満たすためにたくさんのご飯を摂るので健康障害、特に糖尿病に掛かる率が高まります。

傷んだ食品でも口に運ぶスラムの子どもたち

家に電気も水道も通っていないので食べ物を洗わず、加熱もせずウイルス、細菌、寄生虫が含まれた食品でも食べてしまい、その結果下痢に見舞われます。
日本人には実感がないと思いますが、世界では毎年150万人以上の子供が下痢で死亡しているのです。

フィリピンのゴミ山に暮らすスカベンジャーは空腹のため捨てられた腐った食品を口にしてしまうため下痢による死亡率が一番高いんです。

フィリピンの子供

貧困層の病気のリスクと支援

親は子どもを育てる義務があります。
でも、母親も貧困家庭で育っているため十分な教育を受けていませんので、健康や病気に関する知識を持っていない。

生きていく上で重要なのは食事。
貧困層の母親は栄養バランスなどに構っている暇もなく、安くてお腹が膨れる食事を子どもに与えます。

そこで求められるのが栄養のバランスを考えた献立などを作る余裕のない人たちでも、お金を掛けず通年手に入る木の葉や実を利用して作れるおかずの紹介や、栄養やカロリーなどの基本的な知識の情報。

貧困層に肉や野菜、魚をバランス良く、と言ってもそれは無理な話。
健康で生きるために安価で入手可能な食材選びと調理方法の情報が求められています。

グローリアセブでは、子どもたちへ栄養のある食事の配膳活動、そして役場と協力し母親への啓もう活動を行っています。

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