幸せとは、お金や環境ではなく、自分の気持ちと考え方次第でなることができます。

この記事では、世界一貧しい大統領と呼ばれたウルグアイの大統領、ホセ・ムヒカの言葉と、僕自身がフィリピンの貧困層から学んだことを基に、幸せになるヒントを説明します。

幸せになりいたと思っている人は、参考にしてください。

豊かさと幸せの定義

ムヒカとは、2010年から15年まで、南米ウルグアイの大統領をつとめた人物です。
2012年にひらかれた国連の持続可能な開発会議(SDGs)の席上で、「途上国の国民は、豊かになりたいのではなく、幸せになりたい」と演説し、話題になりました。

豊かとは将来を見据えたこと。
幸せとはいまの一瞬。

途上国の貧困層の人たちは、将来のことより今日のことを考えます。

東南アジアの途上国の一つ、フィリピンの貧困層に話を聞いても、将来のことや政府への要望など言いません。
そんなことはわからないから。

それよりも、家族と過ごせて、今日が楽しければそれで満足。
たとえ小さなことでも一瞬一瞬の出来事を大切にし、喜びを感じています。

日本人がそれを知れば、将来に希望が持てるよう改善させてあげたいと思う。
では、いま幸せと思っている人を、どのようにするのか。

それは意味のないことだと、ムヒカは言っています。

日本人の幸せは豊かさの継続

日本人が思い描く幸せは、経済的、時間的、そして精神的に満たされた豊かな暮らしの継続。
中でもモノとカネへの執着心が強く、それらを得るために一生懸命になる。

その結果、精神的に不安定になったり、悩みを抱えたりして、身近な幸せも感じることができなくなってしまいます。

しあわせになるために経済的な豊かさを求める日本人は、自分自身を含めて、豊かでない人のことをしあわせでない人と決めつけてしまいます。

立場で異なる幸福感

毎日の小さな出来事に満足する人もいれば、モノやお金を求める人もいます。
どちらが正しいも間違っているもなく、世の中には、その両方が存在しているので、多様性を理解することが大切です。

フィリピンのボランティアに参加した人が「周りの人たちは自分たちのことをどう思っているのか?」と質問することがあります。
現地の人たちより、いい服を着て、おいしいものを食べている自分たちに、反感を持っているのではないかと。

その答えは「ノー」
理由は幸せの定義が、途上国の人たちとあなたとでは違うから。

自分とは立場も文化も異なる人たちを、自分の価値観に照らし合わせて判断してはいけません。
彼らを見守り、そして尊敬してください。

経済的な指数だけで判断したら、途上国の人たちは貧しいですが、精神的には日本人よりも幸せに暮らしています。

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