フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
まゆ 佛教大学
フィリピンの貧困についての知識が無い状態で参加しました。
初めてスラムに行った時はにおい、ボロボロの服、家とは言えないような狭すぎる家、ゴミの多さなど全てに衝撃を受けました。
こんなところに人が生活しているという事実に目を背けたくなりました。
しかし、どこのスラムも挨拶が行き交う明るい場所であること、大人も子どもも愛に溢れていてとても幸せそうなことがすぐに分かりました。
物の豊かさ的にも経済的にも衛生面でも、自分が生活している環境の方が明らかに幸せだと思っていましたが、その考えは大きく覆されました。
幸せとは、環境や物の豊かさとは関係がなく、「自分自身がどうあるか」なのだと気付かされました。
また、初めは言葉が通じない子どもとどう接したらいいのか分からずかなり戸惑っていましたが、いつのまにか言葉の壁を超えて通じ合っていたことにも気付きました。
その頃にはにおいもゴミもハエも全く気にならなくなり、帰りたくないとさえ思った自分に驚きました。
しかしそんな幸せなスラムでも、劣悪な環境であることに変わりはありません。
できるだけ改善しなければならないと思います。
そしてその支援の仕方によっては、スラムの人たちを余計に苦しめることになるということがとても印象的でした。
「彼らが本当に欲していることなのか」
「その支援をしたことで、さらに彼らが困らないかどうか」
を考えなければならないということを学びました。
これは実際にスラムへ行き、話を聞いてみないとできないことであり、自分の価値観の中で考えているだけではありがた迷惑になってしまいます。
この考え方はこれからの人生で大切にしていきたいと思います。
ミーティングではみんなの意見を聞き、自分がいかに視野が狭く、表面的にしか物事を捉えられていないかを痛感しました。
これからは世界の色々な現状について勉強し、その背景まで考えられるようになろうと思いました。
そして、興味を持ったことは今回みたいに自分の目で確かめに行こうと思います。
〜最後に〜
来る前はグローリアセブという団体が本当に存在するのかどうかも分からない状態でとても不安でした。
でもこの1週間は、日本にいたら出会えなかった「気付き」に溢れた、刺激的で濃厚な、忘れられない1週間になりました。
勇気を持って1人でここに飛び込んだ自分を褒めてあげたいです。
こんな機会を設けてくださり、本当にありがとうございました!
2019年2月21日~27日