フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
千鈴 福井大学2年
私はセブのボランティでたくさんの変化がありました。
最初は「スラム」と聞いて持った印象は、悲しい、可哀想、大変そうといったマイナスのイメージばかりでした。
ですが、各日に訪れて出会った子供達や大人の方々と実際に話して、触れ合って印象が大きく変わりました。
もともと子供が好きだったので、日本では子供関連のボランティアに参加したことがあったけど、海外となると言語も違うし文化も違うので正直不安でいっぱいでした。
でも、それを吹き飛ばすようなフレンドリーさを持った子供達に出会って「あ、子供達は純粋に私たちのような見ず知らずの人でもすぐに心を許して一緒になってくれるんだ」と思いました。
不安が一気になくなったのはこの瞬間だったと思います。
そして、印象として持っていた「悲しい」姿を感じさせない様なパワフルな彼らに圧倒されました。
私がこの一週間で最も印象に残っている活動は、ゴミ山訪問はもちろんですが、青空教室が特に印象的でした。
まず、全員が日本語で自己紹介を始めたことに驚きました。
私たちにとって当たり前のことですが、国を超えて子どもたちが私たちの国の言語に興味を持っていてくれていることに少し嬉しくなりました。
そして、ビサヤ語を教えてもらった時には、自分も頑張らないと!と強く思いました。
その後に「日本語を教えて!」と言われて聞かれたことを教えていたのですが、私から文章や新しい単語を伝えると「どういう意味?」と一言一句に興味を持ってくれて、とても勉強熱心だと感じると共に私も負けてられないと活力を与えられました。
「ボランティアは、与えられることの方が多い」という斉藤さんの言葉がまさにその通りで、ボランティアというものの意味にも改めて変化があった気がします。
そして、インターン生と話すことで考えがすごく深まっていきました。
インターン生の考え方がすごく刺激的で、話をしていると新しい発見ばかりでとても貴重な時間を過ごすことができました。
国のために自分ができることは何か、どの側面からアプローチをするのがベストなのか。
考えれば考えるほど課題は山積みだと気づかされました。
日本で話を聞いているだけではみられない現状や実際の声、学校にいるだけでは知ることのできないフィリピンという国のスラムの今の姿を、この一週間で見ることができて本当によかったです。
私にできることは何なのか。
それを日本に戻って改めて考える必要があると思いました。
2022年9月
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