フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
翔子 青山学院大学2年
一週間のボランティア活動を通して、スラム街から得た学び、生活や公共施設での交流を通して得た学びなど、日本でネットや本などでは感じることの出来ないフィリピンという国そのものを感じることが出来ました。
私は、最初の目標として、フィリピンの格差や貧困などの悪いところと、人柄や文化、個性などの良いところの両方を吸収したいと思っていました。
その集大成として、まずは身を持って感じた格差や貧困について触れたいと思います。
私たちは6カ所のスラム街を訪問しましたが、特に印象に残っている所は4日目の最後に訪れたゴミ山です。
バスが到着した瞬間から強い臭気があり、思わずマスクを持って来なかったことを悔やみました。
子供たちのいる広場までもゴミが散乱しており、動物も痩せ細っていました。
しかし、そんな一見すると、「可哀想」な環境にいてもみんなそれぞれの環境を助け合い、工夫しながら仲良く暮らしていて、勝手に自分の価値観で「可哀想」と決め付けていた自分こそが視野が狭く、「可哀想」だったのではないかと思わされました。
豊かではないからこその助け合いは、この国のとても良いところだし、他人に無関心な日本が見習わなければならない所だと思います。
通りすがりの挨拶、スーパーの会計時での他愛もない雑談などの積極的で愛に溢れていた社交性は、フィリピンの最大の美点だと思いました。
フィリピンでの生活は確かに不便なこともありましたが、それ以上にフィリピンのことを学び、美点をたくさん知り、自分の視野を広げることが出来ました。
この体験を、日本に帰って家族や友人、将来学校で多くの人に伝えていきたいです。
2023年2月
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