結花 宮城学院女子大学1年

私は以前から途上国支援に興味があり、大学1年の春休みという時間を使って今回のボランティアに参加することに決めました。

ボランティア活動前はYouTubeやTV、ネットを通じて途上国のことを調べたりしていました。

学校の授業などでも取り上げられることが多くそのたびに私は「彼らの何かできることはないか」「自分が恵まれた国に生まれたのだからその分学校で学んだ恩恵を他者のために『恵まれない国に生まれた人』のために使うべきだ」と考えていました。

そのためまずは短期の海外ボランティアに参加し、途上国の現状を実際に自分の目で見てみようと思いました。

実際にボランティアを通じてスラムの子供達と関わってみて少し考え方や見方が変わりました。

まず、私は当初スラムに住む子供達は情報を手に入れるのが難しく自分の所属するコミュニティーのこと以外はあまり知らないのではないかと思っていました。

しかし実際にはスマホを持っている子が多くて驚きました。

Instagramをやっている子も多くスマホを通じて子供達は情報を得ることができているようでした。

さらに彼女や彼氏がいるか聞いてくる子もいて、スラムの子供といっても年頃の少年、少女が考えることは先進国も途上国も大して変わらないのだと感じました。

確かにこちらの子供達の方が日本の子供達と比べてフレンドリーだなとは感じましたがそれは日本とフィリピンの文化や国民性の違いでありスラムの子供だからフレンドリーというわけでもないのではないかと考えました。

それから、このボランティア活動を通じて言語の壁を感じました。

もちろんボランティアに参加する前に不安に思っていたほど日常生活や活動で困ることはありませんでしたし、子供達とも楽しく遊べました。

それでもやはり、もっと子供達と同じ言葉で話せたらもっと子供達のことを知れたと思います。

また、子供達は単語だけでも日本語を話してくれたのに自分が子供達の言語をいっさい話せないのも申し訳なく思いました。

それでも、私の手をずっと握って私を引っ張っていってくれたゴミ山の女の子は自分の家を紹介してくれたり本当に懐いてくれたりしてとても嬉しかったです。

今回のボランティア活動で思ったこと、感じたこと、考えたことは日本に帰ってからも決して忘れずに過ごしていきたいと思います。

2024年2月

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