美羽 慶應義塾大学1年
「お肉ばっかだな」と思った3日目の夜。そういえば私はセブでも食べたい物、欲しい物を値段を気にせずに買っていた。
スラム街の子供達、特にゴミ山に住んでいる子供達は一家族、1ヶ月で3000ペソで暮らしているのに。
トイレットペーパーが流せない、信号がないなど私にとっての日常、当たり前が当たり前ではなかった。
住んでいたアメリカでの大きな貧困格差や治安の違い、20分の車移動で窓に格子がついている家から何十億家する家がずらっと並んだ高級住宅街に行けた。
その格差を小さくする方法、知識を深めるために現在通っている大学に志願した。
実際、大学で研究する過程でインターネットに出てくるデータや情報で全てを判断していると思い、今回、実際の状況、そしてアメリカでは目にしなかったスラム街に住む子供達の状況を自分の目で見るためにこのグローリアセブのボランティアに参加した。
実際に見たセブ島のスラム街は意外にも私が想像していたのと大して変わらず、道が整備されていなかったり、家がボロボロ、トイレがない、衛生完備がされていなかった。
しかし、著しくして違かったのが子供達、大人達の純粋で素敵な笑顔や優しさでした。
突然訪問してきた私達を何の躊躇もなく受け入れてくれ、仲良くしてくれました。
帰り際には寂しそうにバイバーイ!またねー!など嬉しい事を言ってくれました。
褒めてくれたり、逆に褒め返したら自信満々にそうでしょ?とか、子供同士で助け合ったり、ご飯を分け合ったり、心が満たされてる人にしか出来ない事をやっていて経済的に困難な状況でも彼らは自信を持って「幸せ!」と私の質問に即答してくれました。
子供のみんなが大人になってもそこに家族がいるという理由でスラム街に住み続けたいとも言っていた。
幸せとは物欲や承認欲求で満たす物ではなく、人と人とのコミュニケーションで感じる物なんだなと身をもって感じました。
彼ら、彼女達は私よりも何個も年下なのに尊敬する所ばかりで、自分も出来る事を最善に尽くして頑張ろうというモチベーションまで頂きました。
みんな、ありがとう!
そして、一週間、共に過ごした仲間にも感謝です。
みんなでよかった!みんなのおかげで本当に楽しく7日間充実して過ごせました。
みんなと移動時間、アクティビティが終わった後、部屋でパーティした時、子供達と触れ合った時、スーパーマーケットでナンパされた時、フィリピン料理を食べた時、車を止めて歩いた時、全ての瞬間が本当に幸せでした。
当たり前の事を当たり前に思わず、それが当たり前という事は幸せというのを忘れずに、今回の貴重な経験を生かして、たくさんの人々、周りの人々、自分を幸せな笑顔でいっぱいにしたいです。
2024年2月
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