フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

歩武 山口大学
 
セブのボランティアに参加させてもらう前の私は、フィリピンをはじめとした途上国に哀れみの念をどこかに抱いていた。
しかし、このプログラムを通じてその考えはすっかり変わった。
 
 

特に感じたことは、フィリピンの人々は苦しい中も精一杯、明るく生きていた。
己の人生を悲観する様子は見られなかったことである。
 

また、子どもを見て思ったことなのだが、我先にと食事を取りに行かず、きちんと並ぶ、分けてあげるなど他人を思いやる様子がまだ子どもなのに見受けられた。
 

これも日本では少し珍しいことなのではないだろうか。
我先にと押し合いするのだろうなと思っていただけに衝撃だった。
 
 

家庭訪問で、「幸せか」という問いに「すごく幸せ」と答えていた人がいた。
幸せって何だろうなと思った。
 

今まで私が幸せと思う時はとても楽しい時や美味しいものを食べた時なのだが、少なくとも彼らの幸せはお金ではない。
 

聞いたように家族と一緒にいれる幸せ、ものを食べれる幸せなんだろうなと思った。
 

その最小限の幸せに加えて学校に行ける幸せ、夢を持てる幸せがあるんだろうなと感じた。
 
 

当たり前の幸せに気付けるようになったことが一番の収穫であった。
今回の体験をWebにまとめて多くの人に見てもらえればと思っている。
 

私の人生の中でもかけがえのない一週間となった。

 
 
 

2018年8月23日~29日