フィリピン セブ 地域開発ボランティア体験談
まなみ
今回、再びボランティアに参加しようと思った動機は、大学の卒業が決まったからでした。
4月から社会人として働く前にあたり、もう一度2年前に訪れたセブに来たいと思いました。
私の中でボランティアに参加するにあたり掲げていたテーマは“変化”でした。
2年前に参加した時との変化を探そうと思っていました。
その中で私が感じた変化は子供達の成長です。
特に青空教室、山の集落、ウェンディのお家の3点で感じました。
私が以前にも訪れた場所だからです。
1カ所目の青空教室では、2年前よりも人の話をしっかり聞くことができるようになっている印象を受けました。
ふざけてブリースに怒られていた子供達が以前より早く、話を聞く切り替えができていたと思います。
スムーズにアクティビティも行えました。
また当たり前ではありますが、身体も成長していて、2年前には私より少し背の低かったレンスの身長がとうに私を超えていました。
少し声変わりもしていて子供の成長の早さを感じました。
2カ所目は山の集落です。
ある男の子の英語の上達に成長を感じ、すごく驚きました。
彼と出会ったのは2年前で、とびきりの愛嬌と私の携帯にたくさんの自撮りが保存されていたこともあり特に印象的でした。
当時彼は小学校に通っていて、2.3週間かけて毎週折り紙で鶴と犬の折り方を教えました。
私が5週目の最後の日に自分で折れるようになっていたのですごく嬉しかった思い出がありました。
その彼と再会することができました。
毎週、毎年沢山の日本人が山の集落に訪れて子供達と触れ合っているので、私のことは覚えているなんて思っていませんでした。
しかし、話しかけてみると私が折り紙を教えたことを覚えていてくれました。
その当時とは違い、英語も文章で話せるようになっていてお互いの意思疎通が以前よりも簡単にできました。
あの時は小学生だったけどすでに(フィリピンでいう)高校生になっていました。
身体は大きくなっても変わらない愛嬌で沢山の友達に囲まれていました。
3カ所目はウェンディのお家でウェンディの成長です。
この2年間の間で夢が先生に変わっていました。
2年前自分が大好きなJollibeeの店員さんになることが夢だったウェンディはこの2年間で人のために働く職業に変わっていました。
“お金があったらショッピングモールを経営したい”だったり、“将来家を買うときが一番幸せだと思う”などきちんと未来を見据えていることに感動しました。
一方で良くも悪くも変わらないこともありました。
例えば子供達の多さ、フィリピン人の優しさやフレンドリーなところは何も変わっていませんでした。
思いやりの心や愛は以前と変わらず感じることができました。
しかしながら、スラム街の人々の生活もまた何も変わっていないように感じました。
集落のゴミは増え続け、生活は良くならず子供の数は増えている家庭もありました。
山岳や水辺、ロレガにガラス山、ゴミ山と一向に減らない貧困な暮らしがそこにはありました。
3日間というすごく短い期間ではありましたが、貴重な機会をくださった斉藤さんやフィリピンの皆さん、ボランティアの皆さんに感謝申し上げます。
自分の知る世界はまだまだ狭く、二回目の参加ではありますが知らないことだらけでした。
私は今年の3月に大学を卒業することができ、内定を頂いた企業で4月から新社会人として新たな一歩を踏み出します。
この環境に改めて感謝し、未来の世界の人々により良い生活を提供できるように働きたいと思います。
そしてまたいつかセブに戻ってきたいです!
何回でも来たい!
子供たちに会いたい!
と思える場所です。
2019年3月
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