フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
真由 青山大学 3年
グローリアセブのボランティアに参加したきっかけは、お友達の誘いを受けたことでした。
大学で教育について学んでおり、小学校の教員免許取得を目指していることもあり、単純な興味で参加を決めました。
セブ島にボランティアで行くと周囲に伝えると、「何をボランティアすることがあるの?」
「リゾート地だよ」と言われ、私自身も綺麗な海のイメージしかなかったため、初めてスラム街を訪れた時の衝撃は非常に大きなものでした。
サイズの合わない服を身に付けた子供達、ゴミが散乱する足元、狭い住居など、数え切れないほどの衝撃がありました。
しかし、人々のあたたかさや子供達の笑顔には、逆の意味で驚かされました。
そのような環境で過ごしていても尚、他人への思いやりやそれぞれの幸せがあるということは現地に赴いて触れ合った人にしか知り得ないことではないでしょうか。
このことを知ることができただけでもボランティアに参加した意味があると感じました。
子供達との交流を通して、子供達の好奇心の強さやコミュニケーション能力の高さを感じ取ることができました。
それと同時に、そのような長所を活かすことができる場が限られてしまっていることを残念に思いました。
子供達が学校に通ったり、より広い社会に出たりすることで、それが活かされる場はたくさんあると考えるためです。
私が思うに、彼らは私たちと異なる環境で生まれ育ち私たちが経験することのないことや知らない感情を持っていて、それと反対に、私たちが当たり前に知っている事に対して無知であったり、未知であったりするのではないでしょうか。
交流を通してお互いに知らないことを知るのは非常に大切なことであると思います。
私は交流を通して、たくさんのことを知ることができていい経験になったと感じます。
また、インタビューでわかったことの一つに、人が求めることと政府の支援が合致していないことが挙げられます。
このことは、貧困問題のみならずあらゆる事に対して言えることであると思いますが、「現状を知る」ことの大切さを表していると思います。
政府には、現状を知り、見合った支援を求めるべきであると考えます。
最終日に小学校を訪れることができたのは、小学校の教員を目指す私にとって、非常に有意義でした。
大学の授業では、先進国の教育について触れることはあっても、フィリピンのような途上国の教育について触れることはまずありません。
日本と異なる制度や環境を知ることができて、今後の教育について考えていく上で大変参考になる経験でした。
最後になりましたが、このようなボランティア活動をされている斉藤さんとスタッフのみなさまを尊敬いたします。
そして、学生の私たちにこのような貴重な機会を与えていただけたことが嬉しいです。
2022年8月
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