ビーチリゾートで有名なセブですが、実際はセブ島の70%は山岳地域、山村集落がたくさん点在しています。
観光旅行や語学留学では絶対に足を踏み入れないセブの山村集落ですが、そこには大勢の住民が暮らし子どもたちの笑い声が響いています。
セブの山村とはどんな場所なのか、なぜ住民は山村に暮らしているのか。
そして山村で行うボランティアとは。
セブの山村の暮らしと仕事
フィリピンの最小行政区画の名前をバランガイと言います。
日本でいうと村に相当するバランガイはフィリピンに4万箇所以上存在し、数万人の住民が暮らすバランガイから数千人規模のバランガイまで大きさには幅があり、山村のバランガイには数千人の住人が暮らしています。
また、ひとつのバランガイの中にはシティオと呼ばれる数百人規模の集落が点在しています。
のどかで住人が助け合いながら暮らしている集落の風景は日本の昭和時代を彷彿させますが、山村の集落の住人の多くは元々セブ市内のスラムや路上に暮らしていた人々で行政の命令で山村へ移住させられてきました。
劣悪な環境のスラムと比較して住み心地は良いのですが、山村に暮らしていたのでは収入を得る仕事がありません。
男性の場合は山村と町までバイクで往復するハバルハバルと呼ばれるバイクタクシーの運転手。
女性は町に出て生鮮品、缶詰、菓子、日用品などを仕入れ山村の住人に小売りをする仕事ぐらい。
その仕事ができるのも需要の関係で限られ、多くの住民は集落で収入を得ることはできません。
小学校まで徒歩1時間
山村の子どもたちが通う小学校や幼稚園は山の分校か町の本校。
どちらに通う場合も小学校へは自宅から片道1時間、往復で2時間の山道を歩かなければならず就学の妨げになっています。
経済的に多少余裕のある家庭の子どもは学校までバイクタクシーを利用しますが、往復100円もするバイクタクシーを利用できる子はごく一部。
徒歩通学に苦痛を感じ登校をやめてしまう子どもも大勢います。
山村にはディケアセンターと呼ばれる3~4歳児対象の幼児教育施設があり、授業料も安いためディケアへ通う子どもは多いのですが、ディケアを卒業したのち、本来なら幼稚園に通うべき子の30%が幼児教育施設で就学を終えてしまい、義務教育の幼稚園や小学校には通いません。
または幼稚園へ入園しても登園しなくなり、その後の義務教育を受けることなく大人になります。
山村集落で行うボランティア
セブで活動しているボランティア団体 グローリアセブでは山村の子どもたちの情操教育にかかわるボランティア、そして遊びの場を提供する活動を行っています。
学校に通っていない子どもへはフリースクールを開校し、ABCなどアルファベッドから教える基礎教育を毎週無料で教えています。
遊具施設の建設もボランティアのひとつ。
遊びの時間が少ない山村の子どもたちが健全に遊べるよう、ブランコ、滑り台、モンキーバーなどの遊具施設を寄贈しています。
ディケアと呼ばれる保育園へは園児の制服をはじめ、音響機器、扇風機、学習机など学校運営に必要な設備を提供しています。
山村の小学校の分校では定期的に生徒への昼食配給活動を実施しています。
グローリアセブでは山村の子どもたちと交流しながら情操教育や食育に寄与するボランティアを募集しています。
子どもたちと遊んでもらうだけでもかまいません。
娯楽の少ない子どもたちと鬼ごっこやゲームで遊んであげることも立派なボランティア。
おなかを空かせている子どもたちへの食事配給。
給食のない小学校での昼食配給。
そして、山村の保育園で生徒の情操教育にかかわるボランティア。
ボランティアさんが来れば、きっと子どもたちから寄ってきて話しかけてきます。
What is your name? と。
自分の名前を言ったら、もう友達。
小さな子は英語が通じませんが、子どもたちは現地語で一生懸命話しかけてきますので身振りや雰囲気で理解し交流してください。
最近は手遊び、アルプス一万尺が人気。
10歳以上の子どもになると英語もだいたい通じますので毎日の暮らしや学校のこと、将来の夢などについて子どもと会話することも可能。
グローリアセブのボランティアに参加して、山村の子どもたちと交流してください。
明るく無邪気で心優しい子どもたちに、ボランティアの皆さんが笑顔をもらうことでしょう。
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