ゴミを平気で捨てる悪習慣
フィリピンの街中を歩くと子供が菓子の袋や紙くずを平気で道端に捨てる光景を見ます。
日本人には考えられませんがフィリピンでは環境保全に対する意識が低く不要なゴミは悪びれることなく道路に捨ててしまいます。
子供たちはそれに罪悪感など一切持っていません。
フィリピンのスラムと言われる場所は海岸沿いと川沿いに集中しています。
その理由はゴミに関係し、水辺ならゴミや生活用水を気兼ねなく捨てられるから。
海岸や街中を流れる川には大量のゴミが浮かび放置されています。
行政も年に数回、川のゴミ拾いを行いますがとても追いつかず社会環境は悪化の一途をたどっています。
貧困地域にはゴミ箱がない
一般家庭では各家にゴミ箱が備え付けられているか、集合ゴミ箱が設置されていますが貧困層が住むスラムにゴミ箱はありません。
もちろん家の中にも。
ほとんどの地区には行政のゴミ収集車が週1回程度家庭ゴミを回収しに回りますが、不法居住地域にゴミ収集車は行きませんのでスラムでは放っておくとゴミは溜まるばかり。
手っ取り早く海や川に捨ててしまいます。
これが習慣となりポイポイと平気でゴミをそのあたりに捨てていきます。
フィリピンの海沿いはほとんどスラム街
海や川に捨てられたゴミはそのまま体積していくか漂流する。
それは捨てた人たちに悪害として帰ってきます。
悪臭、害虫、不衛生。
空に向かって唾を吐けば自分に掛ってくるのと同じ。
それでもゴミをポイ捨てし続ける。
分かっていても社会のことより自分たちの今日の生活と食べ物の確保が大事だから。
フィリピン人は先のことは考えません。
今が良ければそれで良し。
ネットやガイドブックに掲載されているフィリピンのきれいな海の写真。
あれは管理されたごく限られた一部の風景に過ぎません。
実際は海沿いや川沿いには劣悪な環境のスラム街ができているのです。
アジアのビーチリゾートで有名なセブ島も同じ。
観光で訪れる場所は整備されたほんの一部。
もしあなたがフィリピンの環境問題に興味があれば、ボランティアに参加して自分の目で確かめてください。
子どもたちの写真や活動の様子を、セブ島から発信してます! (ロゴをクリック)