深刻な教員不足に悩むフィリピンの公立小学校


生徒50人に教員1人

フィリピンの公立小学校は生徒数が数千人と言うマンモス校が珍しくありません。

日本の小学校の平均生徒数330人と比較したらその規模の違いが判ります。

 

生徒数に比較して教師の数は少なく、一人の先生が約50名の生徒を見る計算。

学年のクラス数は10クラス以上。
ひとクラス50名近い生徒数ですのでまったく余裕がありません。

 

 

セブには街中のマンモス校から山村の分校まで70校の公立小学校があります。

 

毎年新卒の教師が300名加わりひとつの小学校に10名前後配属されますが、病気や家庭の事情で退任する教師もいるので教員数は増えません。

 

一方、生徒数は新入学生から卒業生を差し引いても毎年100名ほどが増加。
教師の手が回りません。

増え続ける生徒

日本と同様にフィリピンの公立小学校も学区が決まっていて、基本的には学区内の子どもが就学年齢に達すれば新入学生として受け入れるのですが、教員と教室不足を理由に入学を拒否する場合も。

 
 
入学できなかった子供は遠方の学校や山村の分校へ回されます。
遠方のため時間も交通費も掛り、それが理由で通学をしなくなってしまう子も。

 
 
もちろん校長先生をはじめ教員はすべての生徒を受け入れてあげたいと言う気持ちで、教室のやりくりをしたり応援の教員の確保に東奔西走していますが、絶対的な教員の数が足りず叶いません。

 

 

誰もが通学できる公立小学校には貧困層の子も多く、貧困家庭の場合子供が5~7人いますので入学を控える子は増え続け続ける一方。

 

新学期が始まる6月の直前の小学校では、入学の許可を懇願する親と、苦渋の気持ちでそれを断る教員の姿が見られます。

生徒を区別する教育

教員のキャパシティを超える生徒が入学するため全員に平等の教育は困難です。

授業は優秀な生徒や積極的な生徒を中心に進められ、授業についてこれない生徒は置いて行かれます。

もし全員平等に進めればクラスの半数の子の伸びる可能性を止めてしまうことに。

 

授業についてこれない子を教員は決して無視するわけではなく、やる気が出るのを待つ。

 

 

フィリピンの小学校では優秀な生徒と一般の生徒をクラス分けし、生徒の学力に応じた授業が行われています。

生徒数の多さと教員不足がその理由です。

日本は教育を受ける意識が低いのか

日本の公立小学校は全国で2万校。
ひとつの学校の平均生徒数は330人。

教師は生徒16人に対して一人の割合。
 
フィリピンと比較したらとても恵まれた教育環境です。

 

誰もが入学でき、登校拒否で通学しなくても義務教育機関なら全員が卒業できる。

 

 

フィリピンでは入学することすらままならず、小学校でも年間の授業日数の20%以上休んだら落第。

だから子供たちは入学させてくれた親に感謝し必死で勉強します。

 

 

義務教育を受けるのは当たり前、

学校に行かなくても卒業できる日本。

それが当たり前ではないフィリピン。

 

子供の学習への意識は大きく違います。

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