フィリピン セブのゴミ山の子ども
フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

淳之介 東京学芸大学3年

 

セブ島には文字通りの“ゴミ山”に住んでいる子供たちも多く唖然とした。
 
何故ならば、私たち日本人の住む環境はどこも整備されており、“ゴミ山に住む”ということがどういう状況なのか、よく理解できなかったからである。

 

 

けれど、そんな中でも家族がいて歌があって、最低限の暮らしの中でも人々は幸せそうで、価値観の違いに驚くとともに、これが“本当の幸せなのだな”とも感じた。

 

 

もちろん、だからといってこの環境が最善だとは思わない。
 
ゴミ山は異臭が漂い、山奥は仕事が少なく、まるで戦後すぐの日本のようである。

 

今後は生活環境が向上することを強く願う。そしてその中でも、決して“人の温かみ”は失わないで欲しいと思った。

 

 

子供たちの性格、将来の夢。
もちろん人間だから色んな子がいた。元気な子、内気な子、本当に十人十色である。
 
けれど総じて言えるのは、皆根は明るく思いやりのある子供たちばかりだったということだ。
 
 

その理由は様々あるのだろうか、やはり一番は“家族愛”や“友人愛”など“愛”を大切にしていることだと私は感じる。

 

そしてそれはカトリックであるということが影響しているのではなかろうか。

 

 

夢は皆持っていた(特に女の子は教師)が、ただの夢には留めておかず、きちんとそれを叶える努力を、厳しい状況下の中でもしていることに感心し、また自分も見習わなくてはならないと強く思った。 
 
そしてこれから自分自身で、自分の家族のために大成するのだ!という強い信念のようなものを感じた。

 

 

フィリピンの社会、文化、国の仕組み。
良くも悪くもカトリックの影響が色濃く出ており、それが国民性(温かく、おだやか)や風景(貧民の多さ、ゴミ山、スラムの構造)に表れていると思う。
そしてそれを生み出しているのは男性であるように私には見える。

 

 

何故ならばフィリピンは女性社会であり、男性は社会進出をそこまで望まれていないからだ。
 
街中を見ていても分かる。

 

カラオケを歌っているのはいつも男性だし、遊び呆けているのもいつも男性なのだ。
 
だから今後男性の社会進出が進めばこれらも少し改善していくのではないかと私は感じる。

 

 

40年後、50年後と、フィリピンがどう変わっていくのか怖くもあり楽しみでもある。
 
 

2017年2月23日~3月1日
 
 
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