フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

ななみ 愛知教育大学
 
1週間のボランティア活動を終えて、まず思ったことはボランティア活動に参加して良かった、ということである。
 
実際に自分の目でスラム街を見て、予想通りだったこと、予想をはるかに超えてきたこと、予想していなかったことがあった。
 
 

予想通りだったことは、家や暮らしぶりの貧しさである。
今にも屋根が崩れ落ちたり、床が抜けたりしそうな狭い家が集まり、何人もの大人、子どもが暮らしていた。
 
汚れた服を着て、食べ物を売ったり、洗濯をしたりして得たわずかな収入で生計を立てていた。
 
 
予想をはるかに超えてきたことは、4日目の午後に行ったゴミ山の光景である。
 
一歩踏み出して、ここは人間が来る場所ではない、と思った。
ハエが飛び交い、痩せた犬と山羊が歩き回り、異臭が漂い、砂埃が舞う異様な光景に衝撃を受けた。
 
人々の姿や家を見てもなお、ここで人間が暮らしているということを信じられなかった。
 
 
予想していなかったことは、どこへ行っても子どもたちの笑顔がまぶしかったことである。
 
私たちが到着すると、嬉しそうに手を引っ張って「What’s your name?」と言って遊ぼうとする子どもたちは本当に可愛くて無邪気であった。
 
セルフィが好きなことに驚いたが、日本の子どもと同様、追いかけっこやジャンプに大はしゃぎしていて、世界中の子どもは皆同じなのだと分かった。
 
また、スラムによって大人びた子どもたちだったり、英語があまり通じない子どもたちだったり、違いがあった。
 
 

途中3日目くらいから「私達がこうやってボランティアをしたところでこの子達の生活が改善されるわけではない。」と少し落ち込み始めたが、子どもたちの笑顔を見て、この子達の生活に少しでも笑顔が増えれば、それがボランティアかなと思うようになった。
 
 
 
「スラムの人々が問題を抱えているのはもちろんだが、それを問題と思わないで解決しようとするのがスラムの人々の生き方」という言葉が一番印象に残った。
 
 
苦しくても苦しいなりに努力し、工夫して生活しているスラムの人々を見習わなくてはいけない。
 
私は面倒くさがり屋で、すぐ「疲れた」と言ってしまうので、自分を見直そうと思う。
 
 
そして、今回のボランティアで見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったことをできるだけ多くの人々に知ってほしい。
 
私と同様に、他人にとっても、予想外なことや衝撃的なことは沢山あるはずである。
 
 
新しい家を建ててあげる、十分な食糧を与えてあげる、など大きなことはできなくても、スラムの人々が困っていることを聞く、子どもたちと一緒に遊んであげる、など小さなことでも、その人々の力になれると思う。
 
 
今回貴重な経験をさせてくださった斉藤さん、現地のスタッフ、みずきさん、やすはさん、ボランティアで訪問した人々に感謝し、日本に帰国した後もこの経験を活かせるようSNSで発信したり友達に伝えたりする。

 
 
2019年3月7日~13日
 
 

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