フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
恵梨 宇都宮大学
グローリアセブのボランティアに参加したきっかけはちょっとした好奇心だったかもしれません。
一週間のボランティアを終えた今、思うことは本当に参加して良かったということです。
セブの私のイメージは観光地、南国、フィリピンの島ぐらいしかなかったので、初めグローリアセブのサイトを見つけたときは本当にスラム街はあるの? と言う感じでした。
フィリピンに到着し空港からの車の中でどんな街なのかと外をスラム街と重ねて見ていたら道端に寝ている人、鍋をかき混ぜる少女、果物を売る子ども、など観光地とは思えない情景があって、平日なのに学校に行っていないのかな、なぜ子どもが売っているんだろうと、少しボランティアの内容とのつながりを感じました。
一日目の山のスラム街に行ったときは子どもたちとゲームをした後、おやつを配り歩いたとき、もっともらいたいとおやつを隠してまで貰いに来る子を見ていると何もできない自分が悲しいし辛かったです。
この子たちにお腹いっぱいにご飯を食べさせてあげたい。
海の近くのスラム街では、海の上に杭を打ち、家や道を作って生活しているのを見て、テレビで観たことがある所だったし感動しました。
でも、いざ歩いてみると木の枝でできた道はいつ崩れてもおかしくない状態で、その下はごみだらけの海。想像以上でした。
家庭訪問をしたところは9人家族。家の広さは五畳もなくかなり窮屈な生活。
9人で暮らしていることに衝撃を受けました。
ゴミ山とガラス山に暮らすスラムの子の環境は想像以上で、でもそれ以上に子どもたちが元気で、このことはボランティアでセブに来た人にしかわからない現実だと感じました。
私たちにとってゴミは避けるべきものですが、この子たちにとっては大切な生きていくための生活の場所であり、仕事場だと知りました。
セブ島のボランティアで一週間を過ごしてみて、初めて見るもの、聞くもの、感じたこと。
セブに来て現状を知ることが大切であると感じました。
子どもの笑顔やスラム街の現状、すべてが今も頭に浮かぶし初めて考えることがたくさんありました。
ボランティアを通して感じたことは、街でアクセサリーやキーホルダーを売って生計を立てている子たちのために買ってあげたり、おやつをあげたり、その時のどうにかと言う気持で支援することも無駄ではないけど、根本的に解決するならボランティアを継続することに意味があると感じました。
日本に帰ってからも決して忘れることができない貴重な体験をさせていただきました。
日本でもできることがあれば自分から積極的に参加したいです。
また必ず、セブ島に帰ってきたいです。
2018年9月13日~19日