るり 東京医療保健大学3年
セブに住むスラム街に住む子どもたちを見て一番驚いたことはスラム街に住む人たちは笑顔で元気に過ごしていたということです。
私はゴミ山に住みながら働いている女の子の映像を授業で見たことがきっかけでグローリアセブに参加しようと決めました。
私が見たメディアの映像では必死でゴミ山から生活費を稼いで毎日苦しい暮らしをしているような映像だったので、実際はもっと過酷な日々を送っていると想像していました。
しかし、実際訪れてみると子どもたちは笑顔で楽しそうな日々を送っている様子でした。
この様子を通して私が見たメディアの映像はあくまで一部分を切り取っているだけだということに気づきました。
映像だけじゃなくて自分の目で物事を確かめることは非常に大切なことだと実感しました。
また、山の上に住むスラム、川沿いに住むスラム、ゴミ山のスラム、墓地に住むスラム街など様々なスラム街を見てきましたが、どのスラム街も共通して地域のつながりが強く、いとこや親戚と一緒に住んでいるなど日本とは違う雰囲気でびっくりしました。
中でも、地域間が強いからこそ小さな男の子が裸で外を遊び回っていても気にしないような風潮には衝撃でした。
私の地域ではご近所付き合いすらままならない状態なのでスラム街のように地域間の繋がりが強いことはとても素敵だなと思いました。
また、洪水や火災などがきっかけで住む場所に危機が訪れてしまう可能性が高いため地域住民との関わりはスラム街に住む人たちにとって重要なことではないかと家庭訪問や現地を訪れてみて感じました。
加えて、スラム街の家庭訪問で様々な質問をする中で医療に関する内容が特に印象に残りました。
私はてっきり病院や薬を買いに行くお金がないために治療することが難しい環境だと思っていましたが、実際は毎月、妊娠しているか、していないかといった無料の検診があったり、無料の診断があったりときちんとした支援はあるということを知りました。
また、「あなたにとっての幸せはなんですか?」という質問に対して「家族と一緒にご飯を食べること」と答えている人が多く、家族はお金に変えられない大切な存在であることを強く感じました。
幸せはお金ではなく家族と過ごすこと、ご飯を食べることなど何気ない日常の中にあるということを今回のボランティアを通して学ぶことができました。
1週間という短い時間でしたがとても濃い時間を過ごすことができました。
本当に参加して良かったと心から思います。
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