七実 慶應義塾大学2年

私がセブ島に来る前に、スラムに対して持っていたイメージは、活気がなくて、どこか冷たさを感じるものでした。

しかし実際に自分の目で見たスラムは、このようなイメージとは180度違っていました。

スラムの地域は、元気と優しさと愛であふれていました。

私にとって初めてのスラム訪問となった墓地スラムでは、 私たちが乗っている車を見つけるとすぐに、子どもたちが楽しそうに追いかけてきたことを、私は鮮明に覚えています。

また、車を降りてから、子どもたちがすぐに私の手を取って遊びに誘ってくれたことがとてもうれしかったです。

いくつかの地域をまわって、スラムの地域の人々のあたたかさを感じました。

例えば、立っている私にいすを与えてくれたり、これ以上奥に進むと危険だと教えてくれたり、初対面でボランティアのうちの1人でしかない私にとっては、十分なほどの優しさを子どもたちからもらいました。

家庭訪問の際には、スラムに住む人々が必ずしもスラムから離れたいわけではなく、スラムに住みつづけることを望む人々もいることを知りました。

スラムに住む人々に私たちは何ができるのかと考えさせられたのと同時に、私たちは干渉しない方が良いのではないかとも思いました。

セブ島での1週間は、これからの私にとって大切なものとなりました。

このボランティア経験を大いに活かすと共に、活動に携わっているすべての人に感謝します。

2023年9月

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