千鶴 青山学院大学3年

セブでのボランティア経験を経て、学んだことは主に3つある。

1つ目は幸せはお金では変えないということである。

今回、様々なスラムを訪れ、インタビューや見学をし、そこに住む人の明るさ、笑顔がとても印象的だった。

子ども達はとても元気でエネルギッシュだし、ゲームやスマホがなくても友達同士で遊ぶことを楽しんでいた。

インタビューで幸せ度を聞いた時、ほとんどの人が10/10と言っていて、素敵だと思った。

幸せ=お金でないことから自分も今ある環境の中で幸せを感じられるように心豊かに生活をしていきたいと思った。

2つ目は子どもを多く産むのは、多く産むと政府から生活保護をしてもらえるからということである。

日本は少子化で子どもが少ない中、スラムでは特に子どもの数が多いことが気になっていた。

貧しいのになぜお金のかかる子どもを多く産むのかと思っていたが、そこには理由があることがよくわかった。

また、子ども2人が働いて親が働かない家庭もあったことから、子どもが働き手になることも家にとってメリットなのだと思った。

3つ目は、貧困の連鎖の原因についてである。

貧困の連鎖という言葉は以前から耳にしたことがあり、大体は理解していた。

しかし、スラムでのインタビューでお金があったとしてもここに住み続けたいと言っている人が多くいて、周りのコミュニティを大切にするが故にスラムから抜け出せず、物理的な生活の豊かさを手に入れられないことも原因の1つではないかと思った。

スラムに住んでいると協力が必要で勉強の時間が比較的少なくなってしまうと思う。

そうすると学歴も低くなり、将来も限られた場所になってしまうと思った。

一方で、周りのコミュニティを大切にするような彼らの人情は素晴らしいと感動した。

ここでの問題は、衛生環境だと思う。物理的支援をするならそれに関わりもの、あるいは心を豊かにする教育が必要だと思った。

2024年2月

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