フィリピンの小学校の通知表


フィリピンの小学校

日本と異なるフィリピンの小学校の通知表

フィリピンの小学校の通知表には教科の成績、総合的な学習態度、出欠の記録が記載されますが、評価の方法や教科は日本とは大きく異なっています。

 

他の生徒と比較して点数を付ける相対的評価方法は似通っていますが、日本の1~5段階のあいまいな評価に対してフィリピンでは1点の違いを明確にし、生徒の能力に違いを付けていきます。

 

5…7%
4…24%
3…38%
2…24%
1…7%

 

これが日本の小学校の相対的評価で、おおよそこの割合に沿って教師は生徒を振り分けます。
フィリピンの小学校の通知表は100から0
通知表には科目ごとに点数が明確に記載されます。

 

クラスでトップの生徒はだいたい93点。
クラスの平均点は80~82点。

 

通知表には教科毎に点数が記載され、4学期の全科目平均点がその生徒の評価。
例え小学校でも75点未満は赤点で赤点3科目で落第、留年となります。

 

生徒の成績はオープン

学期毎の通知表が配布される時期に合わせ、各クラスでは教室に生徒の点数が張り出されます。

 

日本では絶対ありえないですが。成績上位の生徒を称える意味でクラスのトップから上位20名ほどの生徒の成績が教室のドアに張り出されるんです。

 

優劣をはっきりさせる、これがフィリピンの教育文化。
大学になると顔写真付きで校内に掲載されます。

 

優劣を付けない、全員平等の日本の教育方針とは異なり、頑張った生徒は称えるのがフィリピンの教育スタイル。
頑張らなかった生徒に配慮し何もしないのではなく、成績優秀者を明確に称えます。

 

フィリピンの小学校

なぜフィリピンの小学校は通知表で優劣をはっきりさせるのか

フィリピンの公立小学校の生徒数は5,000人です。
日本の学区の小学校は200人から多くて800人。

 

小学校に入学してくる子どもが多く、家庭環境も格差のあるフィリピンでは生徒の能力と生活環境に幅があり過ぎで全生徒一律の平等な教育ができません。

 

絶対評価では不公平も生じ、私情を挟めば収集が付かなくなりますので、相対評価で点数を付け優劣を決めるほかないんです。

 

もちろん担任の先生は生徒一人一人を気遣い、お弁当を持って来れない子には自分の食事を分け与えたり、母親が来ればいつでも相談に乗っています。

 

フィリピンの小学校の科目と通知表

フィリピンの小学校

 

フィリピンでは一般的な科目とカトリックの教えによる授業があり、また素行の評価に分かれています。
フィリピン独自の教科名はタガログ語ですので各教科について説明します。

 

科目
Filipino フィリピンの国語、タガログ語
English 英語
Mathcmatis 算数
Science 科学
Araling Panlipunan フィリピン史
pagpakatao 行儀、品行
MAPEH(下記科目の平均点)
Music 音楽
Arts 図工
Physical Education 体育
Health 健康

 

音楽や図工、体育など情操教育の科目は授業時間が少なく通知表の点数もひとくくりにされています。
重要視されている科目は国語と英語、言語系。
フィリピン人は言語能力が秀で、現地語、国語、そして英語を使い分けて話す国民です。

 

生活態度の評価
MAKA-DIYOS→have fear in God and have faith in God (神への敬い)
MAKATAO→Fellowship (協調性)
MAKA-KALIKASAN→Environmental friendly (周囲への気遣い)
MAKABANSA→Nationalist (国家主義)

 

行動はキリストの教えと国を尊ぶ愛国心に沿って評価されます。
日本にはない評価基準。

 

子どもへの教育は、その国々によって大きく違います。
日本にいれば日本の教育しか知ることができませんが、世界にはその国が大切にしている国家観、文化、宗教が反映された子ども教育が行われています。

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