フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談

有香 京都外国語大学 3年

実際のフィリピンに広がる現状とフィリピンから離れた日本人が持つ貧困へのイメージのギャップの大きさを痛感した一週間でした。

今、この一週間を振り返ってみると、最初に頭に浮かぶのは子供達の笑顔です。

日本にいる時は「貧困で生活する人は大変な生活をしている」というイメージを持っていました。

でも実際に自分の目で見たものは、男女、年齢関係なく楽しそうに遊んでいる子供達の笑顔が溢れた姿でした。

そんな光景を目の当たりにして、貧困だからといって辛いとか大変な生活をしていると決めつけるのは違うんだと痛感しました。

彼らは家庭を大切にする温かさを持っていたり、子供だとしても家族を支える責任感があったりと、日本人にはない強さとか楽しさとか幸せとかがあって、それらの形はバラバラだから、誰かが測ったり決めつけたり出来るものではないと実感しました。

また、最初はスラム街に訪れる日本人をどう見るのか不安な所もありましたが、私達が訪れた時には凄く嬉しそうにしてくれたり、アクティビティを楽しんでくれていたりと、その不安を吹き飛ばす程の笑顔と温かさがあって、むしろ私が元気づけられていました。

大学で学んでいた「貧困の中で暮らす人」のイメージから全く違うものを見ることができて、今後はそれをシェアしたり、広めたりすることが現地を訪れた私に出来ることだと思います。

何でも手に入って、美味しいご飯を食べられる環境にいる私達と、そうではない彼らに共通するものもあれば、彼らにはあって私達にはないものもあって、環境に関わらず一人の人として、彼らと関わることができてよかったです。

2023年3月

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