セブ島のスラム街

フィリピンのボランティアではゴミ山や不法居住地などスラム街での活動があります。

フィリピンのスラム街のボランティアの活動とスラム街で注意することをまとめてご案内します。

驚くほど人口が密集しているフィリピンのスラム街

フィリピンのスラム街と言うとマニラのトンドが有名です。
地方から仕事を求めてマニラにやってきた移住者が暮らすスラム街はゴミの集積場でもあり、ゴミと人が同居しているようなスラム街でした。

トンドの人口密度はなんと60,000人/km2、
1km四方に60,000人もの人が不法居住しているんです。

日本の平均人口密度の330人/km2の200倍。

世界の平均が50人ですからフィリピンのスラム街はどれだけの人が密集しているかわかると思います。

道路も整備されていないスラム街に大勢の貧困層が暮らしていますので、消防車もゴミ回収車もスラム街には立ち入ることができません。

そのためスラム街はゴミに溢れ、もしも火災が起きたら大惨事に。

 

スラム街には上下水道、電気、ガスの生活インフラは整備されていなく、住民の家にはトイレもありません。

フィリピン第二の都市 セブのスラム街

観光地で有名なセブ島ですが、フィリピンで二番目に栄えている都市のためミンダナオやネグロスから多数の貧困層がセブに仕事を求めてやってきます。

しかしお金のない彼らは海沿いや墓地、空き地に不法居住します。

これがスラム街です。

 

日本人が知っているセブのビーチリゾートは実はセブ全体の1%にも満たずセブの多くの場所がスラム街と化しています。

スラム街は不衛生で、またギャンブルや違法な取引がされる場所にもなります。

 

セブ市内を歩いているとスラム街を目にすることも多いですが、決して一人ではスラム街に入らないよう注意してください。

昼間のスラム街はそれほど危険ではありませんが注意は必要です。

 

フィリピン セブのスラム街

ボランティアでスラム街に行ったら見るべきポイント

スラム街にはじめて足を踏み入れたら最初にスラムに住む人たちの生活環境を観察してください。

スラム街の環境に圧倒されてしまうかもしれませんが、住居、水や電気の生活インフラがどうなっているか、トイレはあるのか、食料品の調達場所など、自分がスラム街の住人になった目線で観察すると住民の生活状況がわかってきます。
 

トイレやバスルームのある家はほぼ皆無。

ではスラム街の住民はどこで体を洗ったり用を足しているのか。

生活用水はどのように使っているのか。

 

疑問を持ちながらスラム街を歩いてみてください。

スラム街の家庭訪問でわかること

フィリピンのボランティアでスラム街に行ったら貧困層が暮らしている住居にも訪問してみましょう。

家族構成や生活状況が良くわかります。
フィリピン人はオープンな性格ですので、収入や子どもの教育のことなどの質問にも嫌な顔せずに答えてくれるはずです。

 

ボランティアはスラム街の住人のために行う活動ですが、ボランティアを通してあなた自身もフィリピンのスラム街の現状を学ぶことができます。

フィリピンのスラム街で行うボランティア活動

スラム街の住人にとって役立つ活動を行うことがボランティア。

でもそれは決してハードルの高いものではなく誰でもができるボランティアです。

スラム街の住民がわずかながらでも収入を得るために行っているモノづくりのお手伝い。

フィリピンの場合ですと春巻きやブソと呼ばれるセブの伝統料理をつくり、それをセブ市内の路上で販売して収入を得ている母親や子どもがたくさんいます。

 

また、プラスチックや金属の廃品を利用してバッグやアクセサリーをつくり、海外のNGOに買い取ってもらう活動をしている人もいます。
モノづくりを通して貧困層の生活を深く知ることができます。

スラム街の子どもに夢をあたえるボランティア

スラム街にはたくさんの子どもがいます。
子どもたちは外部の人との交流が少なく遊びも限られ毎日単調な日々を過ごしています。

スラム街の子どもと会話をしたり遊びで交流して子どもに夢を与えてください。

日本語や日本の遊びを教えたり、フィリピンの遊びを一緒に行うなどのボランティアはスラム街の子どもに生きる楽しさと将来への希望を与えます。

 

フィリピン セブのボランティアでは子どもたちに食事を提供する活動も。

スラム街の子どもと遊ぶこと、これも立派なボランティアです。

スラム街のボランティアで注意すること

フィリピン セブのスラム街には必ず現地のことを知っている人と一緒に訪問してください。
 

昼間はまったく危険など感じませんが、スラム街にはギャング集団の住処となっている場所もありますのでセブのことを良く知っているフィリピン人や、日本人ガイドの引率のもと訪れてください。

フィリピンのことを良く知らない観光客や語学留学生が興味本位でスラム街に行くことは絶対にやめてください。

衛生面で注意すること

スラム街は不衛生でハエや蟻がたくさんいますので訪問する際にはサンダルではなくスニーカーを、ショートパンツは避けて膝丈よりも下のパンツをお薦めします。

またフィリピンのスラム街には犬が多くほとんどは放し飼いの犬ですのでむやみに犬と接触することはやめてください。

 

スラム街のボランティア経験

フィリピンのスラム街で知る貴重なボランティア経験

実はスラム街の住人はとても明るく、ボランティアで来た日本人にも親切にしてくれます。

これは裕福層も貧困層も関係のないフィリピンの国民性です。

ボランティアでスラム街に行けば子どもも大人もボランティアさんを笑顔で迎えてくれます。

貧困層の人たちはかわいそう、暗そうな顔をして暮らしている。多くのボランティアさんが持つ先入観が大きく覆ることでしょう。

なぜフィリピンのスラム街の人たちは貧困でも明るく楽しそうに生きているのか、それはフィリピンのボランティアに参加した人だけがわかります。

 

グローリアセブではフィリピン セブ島のスラムやゴミ山で住人と子どもの支援活動を毎日行っています。

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