フィリピン セブ ソーシャルボランティア体験談
真紀 日本大学
セブ島のソーシャルボランティアに参加してたくさんの人々と出会い、沢山の経験をさせていただきました。
山の集落の子供たち、海沿いに住む子供たち、スラム街やごみ山に住む子供たち、と住む場所は違えど、みんな私たちにキラキラした笑顔で近づいてきてくれていて、人間のあたたかさを感じることができました。
始めは言葉が通じず、コミュニケーションをとることは難しいのではないかと考えていたのですが、子供たちは戸惑う私の手を引いてくれて、人のコミュニケーションは私が思うよりももっと簡単にとることができるものなんだと子供たちに教えてもらいました。
食事の配給をしたり、一緒に歌を歌ったり踊ったりとボランティアの活動の一部に頂いて、テレビ番組や本などのメディアからでは知ることのできない現地の現状を目や耳だけでなく、鼻や手足、口といった五感すべてを使って感じることができて、滅多にない貴重な体験をさせていただいたと感じます。
ボランティアの活動の中で特に印象に残っているのはごみ山の視察です。
ごみ山はテレビ番組のドキュメンタリーなどで見たことはあったので、なんとなくの想像はついていたのですが、実際行って自分の目で見てみると、その想像の何倍もの形容しがたいにおいとハエの羽音で言葉を失いました。
また、そこで聞いて街でキーホルダーを売って生活している子供たちとでは稼ぐお金がだいたい同じだというお話にはとても衝撃を受けました。
私たちはたまたま日本で生まれて、彼らはたまたま貧困に生まれた、生まれた場所が違うだけでこんなにも違う生活をしているのだということを知り心が痛みました。
国民の22%が一日1ドル以下で生活していてその割合は東南アジアでフィリピンが一番高いと聞き、ボランティアに参加する前まではフィリピンに貧困層が多いというイメージはほとんど持っていなかったのでとても驚きました。
貧困の子供たちのために何かしてあげられることはないかと思いボランティアに参加しましたが、実際1週間という短い期間では、ボランティアで貧困の子供たちを救いだすというよりも子供たちの生活の現状をすることだけで精一杯でした。
なので次セブ島へ来るときには今回の経験を踏まえたセブの抱える問題をより深く調べ、また、ボランティアレベルでできる自分なりの問題の改善策をもち、青空教室で教えてもらったビサヤ語を勉強してから参加したいなと思いました。
2018年8月16日~22日
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